WordPressのオリジナルテーマづくりをお勉強中です。
こういうときは、ローカルでWordPressが動いてくれると何かと都合がいいので、手元のMacでWordPressの実行環境を整えてみました。
WordPressのテーマをサーバ上で作るのはやりづらい
これまではサーバ上にインストールしたWordPressで行っていたのですが、これがなにかとやりづらい。
- いちいちファイルをFTPでアップするのが面倒くさい
- WordPressのエディタは何かと使いづらい。
使いやすいエディタでテーマ編集をしたい。 - ネットワークやサーバが重いときがある。すぐ試せなくてイライラする。
などなど、やっているうちに不満が出てきました。
ローカルで動くようにすれば、FTPもしないでいいし、好きなエディタで編集できるし、パフォーマンスだっていいだろう、と思うようになりました。
WordPressが動くローカル環境を構築しよう!
大きな流れとしては、次のようになります。
- MAMPというアプリをインストール
- MAMPの設定
- MySQLにWordPress用のデータベースを作成
- WordPressをしかる場所に設置
- WordPressの設定
ここまですれば、WordPressが動くローカルで環境の構築は完了です。
思った以上に簡単ですよ!
1. MAMPをインストール
個人的にはApacheやMySQLのビルドからやっちゃいたくなるのですが、そこはぐっとこらえて、MAMPという動作環境をインストールしてサクッと終わらせることにします。
MAMP = Mac, Apache, MySQL, PHPとのことで、WordPressを動かすには十分な環境を備えています。
早速ダウンロードしてきましょう。
左側のボタン「Download now」をクリックすると、ZIPファイルがダウンロードできます。
2013/6/27時点では「MAMP_MAMP_PRO_2.1.4.zip」というファイルです。
これを展開すると、「MAMP_2.1.4.pkg」というパッケージファイルが出てくるので、ダブルクリックしてインストールします。
インストーラに従えば普通にインストールできます。
インストールが完了すると、「MAMP PRO」と「MAMP」というのが入っています。
なお、「MAMP PRO」は有料版のアプリになります。
今回はローカルでWordPressが動けばいいので、無償版の「MAMP」で十分です。
2. MAMPの環境設定
早速「MAMP」を起動します。
全く環境設定しなくても動くのですが、私は先に環境設定を見ておきたい派なので、ボタン「環境構築」をクリックしてみます。
タブ「ポート」でポートの設定ができます。
デフォルトだとApacheは8888ポート、MySQLは8889ポートが指定されています。
この設定だと、ブラウザからローカルのWordPressにアクセスするときに
http://localhost:8888/〜〜〜
というアドレスになります。
こういうアドレスが気になる人はボタン「ApacheとMySQLの標準ポートに設定」を押してください。
ボタンを押すと、スクリーンショットのようにポートが設定されます。
(Apacheのポートが80、MySQLのポートが3306になる)
この設定をしておけば、
http://localhost/〜〜〜
というアドレスでローカル環境にアクセスできるようになります。
なお、ボタン「使用ポートを初期値に戻す」を押すと、ポートの設定が元に戻ります。
(Apacheのポートが8888、MySQLのポートが8889になる)
よく分からないときは、ひとまずボタン「ApacheとMySQLの標準ポートに設定」を押しておいてください。
ほぼ問題はないはずです。
(自分でローカル環境にWebサーバとかを入れている場合は初期値にしておきましょう)
以降は、ボタン「ApacheとMySQLの標準ポートに設定」を押したものとして説明します。
タブ「Apache」では、WordPressのファイルを設置するディレクトリを指定出来ます。
これを「Document Root」と言います。
デフォルトでは「/Applications/MAMP/htdocs」ですね。
これ以外の場所にWordPressのファイルを設置したければ、ここを変更しましょう。
(「/Users/ユーザ名/Development/wp-local」など、自由に変更できます)
ここでは、「Document Root」はデフォルトのままとします。
サーバを起動!
環境設定が終わったら、ボタン「OK」を押して元の画面に戻ってきましょう。
ボタン「サーバを起動」をクリックすれば、ApacheとMySQLが起動します。
左側「状態」のランプが緑になれば正常起動しています。
無事起動したようであれば、ボタン「スタートページを開く」をクリックします。
ブラウザでMAMPのスタートページが開きます。
中段に書かれているMySQLのユーザ名とパスワードを覚えておきましょう。
デフォルトではroot、rootになっています。
3. WordPress用のデータベースを作成する
それでは、WordPress用のデータベースを作成しましょう。
先の画面で「phpMyAdmin」というところをクリックします。
「phpMyAdmin」というのは、MySQLを操作するためのツールだと思ってください。
「phpMyAdmin」の画面になったら、
- タブ「データベース」をクリック
- 「データベースを作成する」の欄にデータベース名を入力
- ボタン「作成」をクリック
すると、データベースが作成できます。
ここでは「wordpress」という名前のデータベースを作成したとします。
4. WordPressを設置
WordPressを本家サイトからダウンロードしてきます。
ZIPファイルがダウンロードできますので、展開してください。
デフォルトだと「wordpress」というディレクトリにWordPressのプログラムが展開されます。
この「wordpress」というディレクトリごと、先の「Document Root」に設置します。
デフォルトでは、「Document Root」は「/Applications/MAMP/htdocs」でしたね。
普通に設置したら「/Applications/MAMP/htdocs/wordpress」になります。
5. WordPressの設定
続いて、WordPressの設定ファイルを環境に合わせて修正します。
「〜〜/wordpress/wp-config-sample.php」をコピーし、
「〜〜/wordpress/wp-config.php」という名前にしてください。
これが設定ファイルになります。
テキストエディタで開いて該当箇所を書き換えましょう。
DB_NAMEやDB_USER、DB_PASSWORDのところです。
ここまで説明どおりに設定していれば、
- DB_NAME: wordpress
- DB_USER: root
- DB_PASSWORD: root
となります。
これで、WordPressの設定は完了です!
ローカル環境でWordPressを実行!
ここまできたら、設置したWordPressをブラウザで開けます。
「http://localhost/wordpress」にアクセスしましょう。
WordPressの最初の設定画面が出ました!
あとは画面に従って、項目を設定すれば・・・
ローカルで動くWordPress環境のできあがりです!
これでFTPでファイルをアップしたり、WordPressのエディタで編集したりする必要がなくなりました。
お気に入りのエディタでテーマ作成していきましょう。
ローカルで思う存分いじくったら、最後はまとめてFTPすればOKです!
サーバの停止
WordPressの作業が終わったら、サーバを停止しましょう。
アプリ上のボタン「サーバを停止」をクリックすれば、ApacheとMySQLのサーバが停止します。
サーバを起動しておくことでCPUやメモリを消費していますし、セキュリティ的にも余計なサービスは上がってない方がいいですからね。
スペシャルサンクス!
何となくローカルでWordPressを動かそうかな〜と思ったときに、最初に参考にしたのがこちらのサイトです。
[Å] ローカル環境に複数のWordPressのブログをMAMPを使って設置してみた | あかめ女子のwebメモ
あかめちゃん (@mk_mizuho)、サンクス!
同じような記事になってもつまらないので、こちらでは解説を多めにしてみました (笑
WordPressを動かすサーバを探している人は
本サイトは、こちらのサーバで稼働しています。
WordPress専用のサーバということで、WordPressのインストールや設定が超簡単にできます。
しかも、独自のキャッシュシステムがあり、何もしなくても高速稼働しています。
おかげで、本サイトもかなり快適に動いています。
2週間の無料お試し期間もありますので、WordPressをはじめてみようと思っている人、サーバ移行をしようと思っている人は、是非試してみてください (^o^)ノ