あなたは何か行動を起こす際に、「失敗したらどうしよう」とか、「間違ってたらどうしよう」とか、起こりうるまずい状況を自然と考えてしまっていないでしょうか。
「行動することによるリスク」に過剰反応
私たちは、こういう
「行動することによるリスク」
には過敏に反応します。
会社の仕事が嫌なら辞めてしまえばいいのに、なかなか辞めないですよね。
せめて上司に「その仕事はやりたくない」くらい言ってもいいんですけどね。
家事や育児なんて投げ出してしまいたいのに、なかなか投げ出さなかったりして。
パートナーと一緒にいて苦痛なら、離れた方がいいのかもしれません。
ただ、そういう行動を起こしてしまうと、自分に不利益があるという想像が、それはもう瞬間的に出てくるのではないでしょうか。
親になんて言われるか、とか。
周りの人にどう説明すればいいんだろう、とか。
こういうのは私たちの行動に対する強いブレーキになっています。
「行動を起こさないことによるリスク」の方がまずい
ただ、実はリスクにはもう1種類あって、そっちの方は見落としがちなんです。
それは、
「行動を起こさないことによるリスク」
です。
「行動を起こさないが故にチャンスを失うリスク」
と言ってもいいです。
このリスクについては、なかなか考えている人は少ない感じがします。
人はできるだけリスクを侵したくないのですが、行動しても、行動しなくてもリスクを負っているというのが現実です。
で、ここで問題になっちゃうのが、
行動するリスク >> 行動しないリスク
となっていることが多いことです。
「行動するリスク」の方が、「行動しないリスク」よりも重要視しがち、ということです。
やらなかったことで後悔する、というのはこのパターンの1つですね。
やることのリスク、やらないことのリスク
だからこそ、
- それをすることで何が起こるか
- それをしないことで何が起こるか
をセットで考えるようにしてみてください。
どちらのリスクの方がよりリスクが高いかは、一度検討してみる価値があります。
その上で、やるかやらないかを決められるようになると、後悔することは減ります。
行動量が増えて、成果も出やすくなります。
本当に怖いのは、行動しないことで成果を出すチャンスを失うことです。
おわりに
ついつい私たちは「行動を起こすことのリスク」を瞬間的に考えてしまいがちで、それが故に行動できないことが多々あります。
一方で、「行動を起こさないことによるリスク」ということについてはほとんど考えが及んでいないことが多いです。
コーチングをしている中でも、この両者を明確にしてみると、「行動した方がいい!」ということに気づき、行動を起こす決心をするクライアントさんはたくさんいます。
ぜひ、
- それをすることで何が起こるか
- それをしないことで何が起こるか
をセットで考えるようにしてみてください。