私たちはふだん、できるだけ責任を取らないように、取らないように配慮しています。
できれば責任なんて取りたくない、というのが人情なのですが、それによって失っているものがあることもまた事実です。
収入の責任は誰が負う?
例えば、収入を得るには、何かを売ったりする必要がありますよね?
でも、自分には特に売るものがない。
そうした時にどうするかというと、「売り上げを上げる責任」を他の人に取らせるわけです。
多くの場合、それは就職という形をとります。
会社に所属し、その会社に売り上げの責任を任せることにするのです。
会社に売上と支払いの責任を負わせるということ
会社は売り上げの責任を任されているので、頑張って、なんとしてでも売り上げを上げることに苦心します。
そして、会社は従業員に給料を支払うという責任もあるので、たとえ売り上げが上がらなくても、給料は支払います。
これは従業員からすると、自分の収入の責任を会社に負わせている状態と言えます。
そのため、従業員はどれだけ頑張ろうが、頑張るまいが、収入の責任を負ってない分、売り上げはみんなに分配され、手取りは減るということです。
それこそ、
- 急に給料が増えたり減ったり
- ボーナスをカットされる
- やりたくない仕事をやらざるを得ない
- 会社の業績が傾いて環境が悪くなった
- クビになった
としても、それは売り上げの責任を他人に託しているので、甘んじて受け入れるしかありません。
でも、売り上げの責任は取らないでいいので、どうやって売り上げを上げるか、どうやって自分の給料の支払いをするか、というところについては考える必要がありません。
そこは会社の責任だからです。
従業員であるうちは、任された仕事をとにかくやることに集中すれば、収入を得ることはできます。
これでいいのか悪いのかは、個々人が自分の人生に対する責任をどれだけ取ろうとしているかによります。
責任を負うことでできることが増える
どうも私たちは「責任を負う」というとすごく面倒くさくて嫌な感じすらしがちですが・・・
私たちは責任を取ろうとすればするほどやれることが増えるというのも事実です。
だから、「責任を取ることで得られる新しい可能性」についても考えてみてください。
あなたが何の責任を負うと、もっと人生の可能性が広がるでしょうか?
いつも逃げ回っている責任の中で、どの責任を負うことにすれば、あなたはより成長することができるでしょうか。
そういう視点で少し考えてみてください。
収入を上げたいなら、収入の責任を取ることですし、自由にやりたいなら、自由にやることへの責任を取ることです。
おわりに
責任というと、どうしても重たいものに感じがちです。
無意識のうちにそこから逃げたくなるのも人の性質です。
ただ、責任から逃げ回っていては何の成長もないし、やれる範囲は狭いままです。
様々な責任から逃げ回っているから現状があると言ってもいい。
だからこそ、自分が何に責任を負っているのか、何の責任なら負えるのかを明確にしていきましょう。
責任を取る範囲を増やせば、やれることが増えます。可能性が増えます。
責任を取る範囲を狭めれば、やれることは減ります。可能性は減ります。
あなたにとって、どちらがより望ましい形になるでしょうか。