振り返りをすると未来に目が向きはじめる
年末年始を使って、2017年の振り返りセッションを何人かの方に行ってきました。
その方々もそうですし、私自身もそうなんですが、振り返りをすると、どんどん未来に目が向いていくんですよね。
それだけでも振り返りをすることには価値があります。
振り返りをするとどうして未来に目が向きはじめるのか
振り返りをするとどうして未来に目が向きはじめるのか、というのを考えてみると、次のようなことがあります。
- 未完了なことがどんどん完了していく
- 未完了なことに気づく
- 経験がリソースになる
それぞれ解説します。
未完了なことがどんどん完了していく
私たちは気がかりなことを常に抱えています。
- 机の片付け
- 部屋の掃除
- 未返信/未対応のメール
- 過去の反省
- 未来の不安
などなど、何かしら「やろうと思ってやってないこと」はあると思います。
こういうのを未完了なことと呼んでいます。
未完了なことがあればあるほど、私たちは気が散り、注意散漫になっていきます。
振り返りをすることで、こういった未完了だったことが完了していくということが起こります。
懸念していたことをすでにクリアしていることに気づいたり、気にする必要がないことに気づいたり、実はもうやり終えていたことに気づいたりします。
そうやってどんどん完了していくことで、次に進むために何をするとよいか、ということを考えられるようになっていきます。
未完了なことに気づく
また、振り返っていくことで、未完了なことにも気づきます。
そういえばこういうのをやろうと思ってたとか、これってどうなったんだろうとか、これはまだ手付かずだなとか、そういったことが出てきます。
未完了なことに気づくと、どうにか完了したくなって思考が働きはじめるので、これまた次に進むために何をするとよいか、ということを考えはじめることになります。
経験がリソースになる
過去の経験を振り返ることで、未来に使えるリソースを発見していくこともできます。
リソースというのは、今のあなたを形成しているもので、未来においても役立つものです。
私たちは過去に体験したことから何かを学び、未来の活動で使っていきます。
そうやって経験によって学んだことや、気づいたこと、感じたことなどがあなたのリソースとなり、今のあなたを形成していて、未来に役立つのです。
こういう体験をしたとか、こんな課題を乗り越えたとか、こんなスキルや知識を身につけたとか、自分の中で過去の体験をまとめることで、たくさんのリソースを発見することができます。
そうして獲得したリソースを活かせば、去年できなかったことでも、今ならすんなりできちゃったりするものです。
リソースを蓄えたことで、選択肢が広がり、今まで考えもしなかったことを思いつくようになります。
これは結果的に、次に進むために何をするとよいか、ということを考えはじめることにつながります。
おわりに
コーチングをしていて、振り返りのセッションをしていると、クライアントさんは自然とこれからどうしていくか、どうして行きたいかということを話しはじめることがよくあります。
やっていることは過去の振り返りですが、同時に未来に意識を向けるということが起こります。
2017年を振り返るセッションをやっていてもそんな感じでした。
2017年に何をして、どうだった、何を学んだ、という話をしているのに、2018年はこんな風にしたい、未来はこんなところに向かいたい、といったことをどんどん話しはじめるんですよね。
どうやら私たちは、振り返りをしていると未来に意識を向けて考えはじめるもののようです。
あなたも定期的に振り返り、これからやっていくことについて考える時間を作ってみてください。