目標を決めること。
行動をすること。結果にこだわること。
自分の将来に投資すること。
本書には、お金持ちになるための「心構え」が書かれています。
目標を決めること
お金持ちになるためには・・・目標を決めることだと本書では最初に述べています。
まず、「いつまでに、お金持ちになるのか」を決めればいい。
これに対し、著者は次のような目標を決めたそうです。
「なんとしても、40歳の誕生日までに、資産だけで生活できるようになる」と決断した。
期限と、なりたい自分像をイメージすること、ですね。
あなただったら、どんな目標にしますか?
そして、その目標を「なんとしてもやり遂げる」と決断することです。
行動すること
成功者とそうでない人は何が違うのだろうか?
その違いは一言で言うと「行動したかどうか」の違いである。
いくら計画しても、行動なしで実現はしません。
思っているだけとか、考え中だとか、そういう状態では何も生まれません。
現代人は思考の時間を取り過ぎて、行動に起こせないことがかなり多いです。
正月に立てた計画を、すでに覚えていなかったり、未だにやってないことを見ても明らかでしょう。
結果にこだわること
そして、結果にこだわることです。
結果にこだわって努力するのと、プロセス重視で努力するのは全く違う。プロセスに重きを置くと、結果が出なかったときにそれが言い訳になってしまう。
極端な話、努力しなくても結果さえ出ればそれでいいのだ。
会社員時代を振り返ると、成果主義だと言われながらも、プロセスを評価されていた感じがします。
「あいついつも帰らずに頑張ってるからなー」とか。
ある同僚の話では、20時ごろ退社しようとすると、
「あれ?今日はなんかあるの?」
と聞かれる始末だったそうです。
私も何故か定時退社していて注意されたことがあります。
しかも、頑張っても、成果が出ても、出なくても、給与は年功序列で、評価されているのかどうかもよく分かりませんでした。
「頑張っているから」というので片付けてたら、本人へのフィードバックがないので成長できません。
そうやって慰め合う習慣があるようなら、要注意です。
誰になんと言われても、自分の成果を客観的に見てみましょう。
これには、日次レビューや週次レビュー、月次レビューなどが役に立ちます。
客観的な事実を記録に残しておきましょう。
あと、主観的な記録もかなり役立つので、一緒に書くとなお良いですね。
問題となる行動の前には、必ず問題となる情動があるので。
(むしゃくしゃしていた、だから蹴っちゃった、など)
自分の未来に投資すること
投資とはなにか?
投資とは、成長が期待され、リターンが見込めるものに対して言う。つまり、自分に投資するというのは、自分の可能性を信じるということだ。
著者の考えでは、基本的に食べ物は消費、娯楽は浪費になります。
「成長が期待され、リターンが見込める」ものではないからですね。
では、どういうものが投資家というと、本を買うことや、セミナーを受けることです。
株式や投資信託といった、いわゆる投資のこともそう。
そして、お金の使い方だけでなく、時間の使い方についても投資という考え方が重要になります。
例えば、本を読むことや、セミナーや勉強会に参加することがそれにあたります。
こういう意識で自分の行動を客観的に分析し、ムダを省いていくこと。
お金持ちは、ムダを徹底的に省いて、将来の自分に投資をする。
お金持ちの思考をしなければ、お金持ちにはなれない。こうした試みが、目標を達成する大きな手助けになったことは言うまでもない。
お金持ちの思考をシミュレーションしてみることが大事だそうです。
それはもしかしたら、将来、お金持ちになったあなたの思考をシミュレーションしているのかもしれませんよ?
お金持ちに対する誤解は解いておこう
日本人は「お金」の話に神経質過ぎるので、どうしてもこの手の話に抵抗があるなら、
「お金持ちになりたい」→「お金持ちになって、社会に貢献したい」
といった貢献欲求に昇華して考えてみれば、ずいぶん印象が違うのではないでしょうか。
こちらの本で、こんなことが書かれていたのを思い出しました。
ワクワク系マーケティングの小阪裕司氏は言っている。
「『なんでお金にそんなに興味があるんだ、もっと社会貢献することが重要じゃないか』と儲かっている人を揶揄するぐらいなら、あんたも500万円稼いで満足しているのではなく、1億円稼いで、9,500万円寄付しろ」
と。
なるほど、そういう考えもあるな、と。
こんな発想、私にはこの本を読むまでありませんでした。
これこそ「お金持ちの思考をする」ということかもしれませんね。
まとめ
本書は、「お金持ちになる」ことに特化して、日々の習慣や考え方を改めることを訴えています。
具体的にあれをしろ、これをしろ、というのは少なく、心構えを説いているような感じがしました。
ただ、これら習慣や考え方は「お金持ちになる」こと以外にも言えますよね。
本記事で紹介した項目を振り返ってみてください。
- 目標を決めること
- 行動をすること。結果にこだわること。
- 自分の将来に投資すること。
これ、色んなことに応用が効くのではないでしょうか。
あなただったら、どういう風に活用できそうですか?
絶えまない改善活動が自分の成長につながり、成果につながります。
今の延長でうまくいく気がしないなら。
想像できる未来があまり明るくないなら。
考え方を変えていきましょう。
そのヒントがこの本にあるかもしれませんよ?