本書の著者は、「天才・たけしの元気が出るテレビ！！」や「鉄腕！DASH！！」などのヒット番組を手がけた売れっ子放送作家、野呂エイシロウさん。
実は野呂さんのことは知りませんでしたが、タイトルに惹かれて読んでみました。
ここでは読んでいて感じたことを中心に、私なりに解釈しながら紹介していきます。
有名人戦略
本書は、いうなれば「有名人戦略」を訴えています。
無名な人がいくら頑張っても売れない。
「有名になりさえすれば、どんどんお金が入ってくる」
とのことで、まず有名になることが大事と書かれています。
でも、ただ有名になればいいわけではありません。
有名になるだけなら、事件を起こせばいいです。
酷いものであればあるほど新聞に載ることはできますが、それじゃあダメですよね。
では、どうやって有名になっていくか。
有名人らしく振る舞おう
自分が有名人だったとしたら、今のあなたの行動はいかがですか？
有名人に恥じないものですか？
電車の中で胡座かいて鼻くそをほじってちゃダメですよ。
写メ取られてTwitterに流れて一気に広まっちゃいますからね。
もしそんなことをやってるなら、無名でよかったですよね。
誰も気にしてくれません。
でも、今この時からは違います。
あなたは有名人 (になるの)です。
ある意味、誰にも恥じない行動を心がける必要があります。
何の分野の有名人になるか？
かといって、テレビや新聞でバンバン出るような有名人になろうとしても、難しいでしょう。
大事なのは、何の分野の有名人になるか、です。
専門性を特化しましょう。
町のお医者さんだっていいんです。
その地域でNo.1の名医になればよくって、全国No.1になる必要はない。
これだったら第一人者、と言えるものに特化しましょう。
そうして特化したものについて、毎日ブログを書いていくことが、有名人としての土台になっていきます。
背伸びをしろということでもない
有名人だからといって、高級車を乗り回す必要はないです。
野呂エイシロウさんは実際に中古のベンツを買ってやっていたようですが、それは彼の戦略上意味があるからやったことです。
もし「あなたが目指す分野の有名人」といえば「ベンツを乗り回すような人」、というのであればやってみてもいいですが、例えば「田舎の喫茶店経営者」を目指すなら、そんな高級車は不要でしょう。
むしろ、田舎の喫茶店だったら、地域に特化して、地元の食材を使っているとか、地元の付き合いが広いとか、そういう方が大事ですよね。
単に金がある人のマネをするのではなく、その分野の中で有名人がやってそうなことをやることです。
「それらしく」すること
お金が無いなら無いなりに工夫しましょう。
コンビニでサンドイッチを買ってきたら、ビニール袋を破ってそのまま食べるのではなく、お皿にきれいに盛りつけて食べるとか。
ペットボトルのコーヒーでも、カップに注ぎ、香りを楽しんでから飲むとか。
これは本当にちょっとしたことです。
でも、ビニール袋を破ってそのまま食べたり、ペットボトルのコーヒーをぐい呑みするのとは印象が全く変わりますよね。
そういった工夫をして、有名人らしく、「それらしく」してみることです。
言葉遣いは意識しよう
自分をPRするにあたって、言葉遣いが重要です。
「今日は2件打合せがある」というのと、「これから打合せ2連発だよ」というのでは、どちらが「忙しそう」感は出せるでしょうか。
嘘は絶対にダメです。
嘘にならない範囲で、言い回しを考えましょう。
本書ではブログを運営することを強く奨励していますが、文字だけで表現するブログであれば、なおさら意識が必要です。
専門性を強調する
本書では、有名人になるにあたって、「専門性を強調する」ことを強く説いています。
なんでも屋さんじゃダメなんです。
ある分野の専門家になって、そこから「ブレずに」ずっとその専門家のまま振る舞うこと。
それは普段の言動に始まり、Facebookへの投稿やブログ記事にだって言えます。
「友達と悪ふざけして飲みまくって真っ赤っ赤になった顔」が写った写真をFacebookに載せることは、あなたのような「有名な専門家として」相応しいか？
「タイに旅行に行って見つけたヘンテコな料理について熱く語る」ブログの記事が、あなたのような「有名な専門家として」相応しいか？
そういったことを意識して、自分のことを発信していく必要があります。
まとめ
本書では「有名人になる」ために自分の言動を一致させていくことを説いています。
そして、その有名人というのは「ある特定の分野での専門家」なのですね。
プロであることを意識した言動を日常からすること。
それはオンラインでもオフラインでも、です。
そうして「有名人になる」ことが「稼ぎが10倍になる」ことにつながる。
個人的には、所々で「そうかなあ？」と思うところはありましたが、納得できる部分も多々ありました。
まだまだ小物の私ですが、気持ちから「有名人らしく振る舞う」意識をしていこう！
