「ブログ飯」著者の染谷さんとお話しする機会があり、同著を出版するに当たっての裏話?が聞けたので、覚えている限り書き出してみます。
出会いはブロガーズ・フェスティバル 2013
先日、ブロガーズ・フェスティバル 2013というイベントにスタッフとして参加しました。
そのイベントの登壇者に、「ブログ飯 個性を収入に変える生き方」著者の染谷 昌利さんがいらっしゃったんですよね。
染谷さんのセッションには参加してなかったので、お話を聞けず残念だと思っていたのですが・・・
なんと、スタッフ打ち上げの席に染谷さんも参加いただけました!
是非お話をしてみたかったので、染谷さんが座っている席の近くに移動して、会話に参加してきました。
色々お話をしていた中で、「ブログ飯」を書くに当たっての話をざっくばらんにお話しされていました。
そのお話の中で、印象に残っているところを5点書き出してみます。
それなりに酔っ払ってたのですが、要所は掴んでいるつもりです (^^;
読者数の見積もりがキモ
そのテーマで本を書いたとして、何人くらいの市場があるか?
企画段階でこのことを出版社の方に伝えることが大切だと染谷さんはおっしゃってました。
出版社も一般の企業なので、売れない本を作っているお金も時間もありません。
そりゃ、売れるもの作りたいですよね。
ただ、出版社さんは幅広く世の中のトレンドを見ていると言っても、専門分野に特化していくとどのくらいの市場があるかは正直分からないそうです。
だから、「自分の書くテーマだったら、何人くらいの人が買ってくれそうか」を見積り、伝えることが重要だそうです。
もしかすると、出版社さんの知らない市場をあなたは知っているかもしれません。
そうなると、出版するというのも夢ではないかもしれませんよ?
文字数は半分に圧縮されるから、20万文字書くつもりで!
本を1冊出版するには10万文字くらい必要になります。
ただ、それは、製本された状態で10万文字である、ということ。
染谷さんいわく、編集者の方は文章のプロなので、同じことを書いているとか、表現が冗長とかいうのを次々見つけてはバサバサ切っていってくれるため、倍くらいの文字数を書かないと文章が足りなくなる、とのことです。
つまり、10万文字の書籍を出版するには20万文字書く必要がある、と。
ブログが1記事1,000文字だとすると、20万文字とは、ブログ記事200本分。
ひょえ〜〜って文量ではないでしょうか (^^;
そのくらいの文量を書くくらいのネタなり情熱なりが必要ということです。
本だけでは儲からない。別の活動とのシナジーを
本を1冊書いたらいくら儲かるかという話ですが、一般的にビジネス書を1冊出版すれば150万円と言われているのを聞いたことがあります。
染谷さんもそんなものだという認識だそうです。
で、肝心なのは書いている期間。
企画を考えるところから出版するまでの一連の流れを考えると、1冊出版するのに1年くらいかかるそうなので・・・
つまり、1年かけて1冊本を書いところで年収150万円。
しかも、150万円になるかはまず分からないし、出版すればすぐ一括でボコンと入ってくるわけではないことを考えると、収入としては不安定。
これでは普通の会社員の方がお金持ちです。
だから、その出版に絡めて、何か別の事業をすることも大事だとのことです。
セミナーをするとか、出版をネタにブログを書きまくるとか、何かしらプラスアルファの活動を考えておく必要があります。
出版するというだけで一般人よりブランディングは確立されるのですし、出版するだけで終わっていくのも勿体無い話ですよね。
本は自分で売る
出版社によりけりだとは思いますが、営業力のある出版社なら出版社→書店への売り込みをしっかりやって、店内の目につく所に著書を置いてくれる可能性があります。
そうでもない出版社だと、放っておいたら本棚に入ってしまいます。
平積みと本棚入りだと、売上に大きな影響がありますからね。
本棚に入っている新刊本なんて探しませんよね? (^^;
そういう事情もあるので、いずれにせよ、「自分で売る」というつもりでいた方がよいようです。
染谷さんも書店に行ってPOPを置いていただいたり、ご自身のブログで取り上げたりするなど、地道な活動をされていたようです。
私の知り合いでも、1冊目の本を出したときは、そこで得た収益全部使って出版した本を買って、自分で配ったり売ったりした方がいい、とまで言ってました。
「自分で売る」という意識が売れ行きを左右しそうです。
書籍とKindle版の関係
「ブログ飯」が出た頃、私が知っているブロガー仲間の中では、各所で話題になりました。
興味があったので買おうと思った所、当時Kindle版はなかったんですよね。
仕方ないので書籍を楽天で買ったのですが、本が届いてまもなくKindle版が発売されました。
う〜〜ん、ちょっと早まったか!?と思っちゃいましたね (^^;
どうせなら同時発売してくれるとよかったのですが・・・
といった話を染谷さんにしたところ、書籍とKindleが同時に出るかは出版社の方が決めることだし、Amazonの規定に合わせるところに時間がかかったりすることもあるから、発売時期がどのくらいズレるかはよく分からない、とのことです。
そういうものなんですね。
まあ、なんとなくそんなことだろうと思っていたことがわかってスッキリしました。
終わりに
染谷さんとは今回初めてお会いしました。
とても気さくな方のようで、話をしてて面白かったです。
「ブログ飯」のことを思い出しながらお話を聞いていたのですが、本そのまんまの人なんだなぁと思いました。
お話をしたらまた「ブログ飯」読み返してみたくなったので、早速再読しています。
ちなみに、今Kindleだとかなりディスカウントされて980円 (700円OFF)で購入できるようですね。
読んでない方はこれを機会にKindle版で読んでみてはいかがでしょうか。