「人生の悩みが消える自問力」という書籍の紹介をします。
実はこの本、数年前にコーチ仲間からプレゼントされた本だったのですが、そのまま本棚の肥やしになっていました。
その本棚、たま~に眺めることがあるのですが、そのときこの本がふと目についたんですよね。
これはそろそろ読めというサインかと。
すぐに手にとって読んでみると、比較的サクサク読める本でした。
人生の悩みを解消するには、効果的に自問自答する
「自問力」というタイトルにあるとおり、自問自答を取り扱った本です。
中でも、「プライマリークエスチョン」について書かれていて、どのように自問自答をすれば人生の悩みを解消できるか、が主題でした。
「プライマリークエスチョン」とは、私たちが無意識の中で自分自身に対して最初に投げかける質問になります (プライマリーは「第一の」とか「主要な」という意味)。
私たちは1日に3~4万回は自分自身に対して質問を投げかけ、それに答えていると言われています。
したがって、その質問の質が私たちの思考に大きな影響を与えているし、それが人生を作り出しているとも言えます。
だから、私たちが自分自身に問いかける質問の質を高めることは、人生の幸福度に直結してくるのです。
プライマリークエスチョンが人生の質を変える
例えば、プライマリークエスチョンがネガティブな方向に働くひとはネガティブな発想をします。
何か仕事を振られたときに、「どうして私が?」という問いを最初に立てる人は、どんな答えを出すでしょうか。
「そんなの自分でやればいいじゃん」とか「XXの仕事でしょ」とかいう答えが返ってきそうな問いだと私は思います。
では、同じ仕事を振られたときにも、「この仕事は私の将来にどんな意味を持つだろう?」という問いを最初に立てる人は、どんな答えを出すでしょうか。
こういう問いを持っている人は、仕事を意味あるものとして捉え、前向きな発想を持って取り掛かることでしょう。
極端な例に見えるかもしれませんが、私たちはこのような自問自答を、実際に1日に何万回もやっているのです。
だから、自問自答する際に立てる問いの質は、人生に大きな影響を与えています。
自問力を高める5つの質問
本書では、次の5つの質問が有効だと主張しています。
1. 自分が得たい結果はなんだろう?
2. どうして、自分はそれを得たいのだろう?
3. どうしたら、それを実現できるだろう?
4. これは、自分の将来にとってどんな意味があるだろう?
5. 今、自分がすべきことは何だろう?
上から順に、
- 問題を「自分ごと」として捉える質問
- 自分の目的を明確にする質問
- 可能性に目を向ける質問
- いい意味づけをする質問
- 自分を動かす質問
になっています。
これらの質問を自問自答する習慣がつくと、いろいろなことがうまくいくようになる、というのが筆者の主張です。
こういう質問を自分に対して行うことを「セルフコーチング」と言ったりする人もいて、まさに「セルフコーチング」のやり方を説いているとも言えそうです。
不安なことや恐れていることがあったら、これらの質問を使ってみるとよさそうです。
おわりに
私も本書を読んで、この5つの質問を試してみようと思いました。
行き詰まったときとか、何かやることが増えたときとか、使ってみたい質問ですね。
そうやって自問自答を繰り返すことが、プライマリークエスチョンを変えていくことになります。
本書を読みながら、自分自身に対する質問の質について考えさせられました。