年末年始の時間を使って、昨年の振り返りをしましたか?
振り返りをする際には、「できなかったこと」だけでなく「できたこと」にもフォーカスをあてましょう。
もし振り返りをしたけど、「できなかったこと」ばかりが目に付いているようなら、もう一度見直す時間を是非とってください。
「できなかったこと」にフォーカスしがち
昨年の振り返りをしてて、ついついこういうところばかり気にしていませんでしたか?
- ○○ができなかった。
- ○○が××だった。今年はもっとうまくやろう。
- ○○のことは××ができなかった。
日本人のマインドというか、どうも「できなかったこと」にフォーカスしがちなんですよね。
できるのが当たり前。
できなかったことを振り返って、それをもっとうまくできるようにする。
そんな改善マインドが働いていませんか?
これはこれで大事なことです。
ただ、振り返ったときにこういうことばかりがリストアップしているようなら、「やったこと」についてもフォーカスするよう意識してみましょう。
「やったこと」にもフォーカスしよう!
私がおすすめしたいのは、「やったこと」にもフォーカスすることです。
どんな小さなことでも構いません。
- ブログを書き始めた
- 毎朝朝食を欠かさず食べた
- セミナーに参加した
などなど・・・
昨年「やったこと」についてもフォーカスをあててみましょう。
なぜなら、
- 自己肯定感が高まる
- 自信になる
- 成功体験を次に活かせる
からです。
改善マインド
私たちは、悲しいかな、「改善マインド」を植え付けられている傾向があります。
テストで100点を取ったときに褒められることはほとんどありません。
90点だったら、10点が取れなかったことについての傾向と対策を考えるように教育されているといってもいいでしょう。
90点取ったことに対しての賞賛より、10点取れなかったことにフォーカスしがちなんですよね。
反射的に100点を取るための戦略を考えるようになっています。
そして、これは日常的に、自然とやっちゃってます。
例えば、目の前に子どもが10人いて、食事をしている場合・・・
「行儀よく食べている子どもを褒める」より「食い散らかしている子どもを怒る」大人の方が多くないですか?
このように、無意識に「できてないこと」を発見するのはもう十分にトレーニングされています。
ぜひ、「できていること」に意識を向けましょう。
自己肯定感、自信
私たちは「できなかったこと」にフォーカスしていると、次第に「自分はダメなやつ」なんだと思うようになります。
すると、自信も持てなくなるし、何をやってもうまくいかない気持ちになってきます。
自信がなければ、まあ、だいたいのことはうまく行きませんよね (-“-;
日本人の自己肯定感の低さは先進国でもダントツです。
「自分には価値がない」と思い込んでいます。
財団法人「日本青少年研究所」の2011年の調査によると、日米中韓の約8,000人の高校生にアンケートを取った結果、「自分は価値ある人間だと思う」と答えた日本人は7.5%だったそうです。
「私は価値のある人間だと思う」:日本7.5%、米国57.2%、中国42.2%、韓国20.2%
「自分を肯定的に評価するほう」:日本6.2%、米国41.2%、中国38.0%、韓国18.9%
「私は自分に満足している」:日本3.9%、米国41.6%、中国21.9%、韓国14.9%
「自分が優秀だと思う」:日本4.3%、米国58.3%、中国25.7%、韓国10.3%
参考: 「高校生の心と体の健康に関する調査」〜財団法人「日本青少年研究所」〜
他の国の高校生に比べて、圧倒的な自己肯定感の低さを感じますよね。
この調査結果は、そのまま大人にも当てはまるのではないでしょうか。
成功体験を次に活かす
意識していないだけで、実はできたことなんてたくさんあるはずです。
少なくとも、1年生き延びられたわけですから、できていることはたくさんありますよね。
できたことは絶対あります。
それは部分的にでもいいんです。
そういう意識を持ちながら、去年のできごとを振り返ってみれば、新しい発見があることでしょう。
そうして発見した自分の「できたこと」は、次の活動の強力なエネルギーになります。
あのときできたんだから、次だってできます。
そうやって自己肯定感を高め、自分の自信につなげていきましょう。
そうすることで、今年はよりパワフルに活動できるようになります。
ぜひ、去年1年間の「できたこと」リストも作ってみてくださいね。