Mac標準のバックアップ機能「TimeMachine」を使うと、自動的にファイルやフォルダのバックアップをしてくれます。
TimeMachineは1時間ごとの差分バックアップ方式
TimeMachineのバックアップは、1時間ごとの差分バックアップ方式 (前回から増えた/減った/変更があったファイルやフォルダだけバックアップする)になります。
そのため、常にまるごとバックアップに比べれば時間的/容量的な効率もいいですね。
TimeMachineではバックアップドライブの使用容量制限はできない
ただ、難点としては、バックアップに指定しているドライブがいっぱいになるまでどんどんバックアップを取ってくれちゃうことです。
例えば、2TBの外付けHDDをバックアップドライブに指定すると、2TBを食い尽くすまでバックアップを取ります。
2TBに達したら、過去のバックアップから消えていきます。
TimeMachineはそういう方式なんです。
だったらバックアップドライブの使用容量制限ができればよさそうなのですが、残念ながらTimeMachineにはそのような設定はありません。
(こういう仕様のため、私は別の方法を使って使用容量制限をかけています)
快適にTimeMachineを使うために、バックアップが不要なフォルダ/ファイルは除外しよう
TimeMachineが1時間ごとに自動的にバックアップを取るための活動をはじめると、ずっとディスクにアクセスしている状態になります。
動きがちょっと遅くなったな、という感じがするんですよね。
そして、我が家はネットワーク上のNASにバックアップを取っており、無線LANの帯域を使い始めるので、回線速度も遅くなります。
つまりは、バックアップの最中はMacのパフォーマンスが落ちているのです。
なので、パフォーマンスを極力落とさないようにするためには、
- できるだけTimeMachineが動いている時間を短くしたい
ですね。
しかも、バックアップドライブを食べ尽くさないためにも、
- できるだけバックアップすべきものを選んでバックアップしていく方がいい
と私は思っています。
例えば、Dropboxなどのクラウドサービスに保存しているデータは、サービスの方でバックアップを取ってくれています。
このようなものは自分の方ではバックアップを取る必要はないので、TimeMachineのバックアップ対象外にしていきます。
あと、何GBもあるむやみにデカイファイルで、毎回自動的にバックアップをとってもらう必要のないものがバックアップ対象に含まれていると、あっという間にバックアップドライブを食い尽くします。
我が家で言うと、VMWare Fusionで動かしているWindowsのイメージなんかがそうですね。
50〜60GBあるので、こいつのバックアップだけで何時間もかかります。
参考: MacのVMWare FusionでWindowsを動かしていて困ること
まとめると、
- Dropbox、Google Driveなどクラウドサービスの対象フォルダは除外する (サービス側でバックアップを取ってくれているから)
- 毎回自動でバックアップを取る必要のないファイルやフォルダは除外する
ことで、TimeMachineが動く時間を短縮でき、バックアップドライブにも優しくなり、Macのパフォーマンスの低下を極力回避できるのです。
TimeMachineのバックアップ対象から除外する方法
そんなわけで、バックアップ不要なものは、TimeMachineのバックアップ対象から除外していきましょう。
まずは、「システム環境設定」 > 「TimeMachine」を開きます。
右下のボタン「オプション」をクリックします。
すると、「バックアップ対象から除外する項目」という一覧が出てきます。
ここでは Dropbox のフォルダが対象外になっていますね。
ここで、一覧の下にあるボタン「+」をクリックして、除外するフォルダやファイルを指定していきます。
ボタン「+」をクリックすると、除外対象となるフォルダやファイルを指定するダイアログが出ますので、除外するフォルダ/ファイルを選び、ボタン「除外」をクリックします。
すると、「バックアップ対象から除外する項目」一覧の中に指定したフォルダ/ファイルが表示されます。
他にも除外したいものがあれば、ボタン「+」をクリックして指定していきます。
これでよければ、ボタン「保存」をクリックします。
以上で指定したフォルダ/ファイルがTimeMachineのバックアップ対象外になります。
なお、この設定が終わると、TimeMachineが新しい設定にもとづいて、早速バックアップを始めます。
バックアップ対象外に指定したファイルやフォルダは、必要に応じて自分でバックアップを取るようにしましょう。