ブログには、書いている人それぞれのリズムがある感じがします。
独特のリズムというか、作風がありますよね。
文章を書くことは、音楽を演奏するのにも通じるものを感じます。
ヤマグチノボル氏の死去
今朝、ヤマグチノボル氏の訃報を見てショックを受けました。
最近は読んでないですが、高校のころから、いわゆるラノベは好んで読んでいました。
いろいろと読みましたが、その中にヤマグチノボル氏の代表作「ゼロの使い魔」というのがあります
確か、20巻くらいまで出ています。
ラノベに始まり、アニメ、コミック、ゲーム、インターネットラジオと、様々なメディアに展開されていたのを覚えています。
私はほぼラノベしか読んでないですが、本当に好きな作品です。
今でも読み返すときを夢見て?ズラッと本棚にならんでいたりします。
著者が亡くなったということで、未完の作品になってしまいましたね。
「ゼロの使い魔」の何が面白いか
この「ゼロの使い魔」ですが、一体何が面白いかといいますと、いろいろあるんですが、結局のところ「作風が好き」なんだと思います。
魅力的なキャラクタや世界観、ストーリー展開もありますが、私は著者のリズムが、波長が、私に合ったのだと思っています。
どこの何が面白いとは言い難いですね。
主人公が「地球ナメんな。ファンタジー」とか言いながら、魔法でできた巨大ゴーレムに戦車砲をぶっ放しているところとか、理由はさっぱりわかりませんが、ゾクゾクしたのを覚えています。
そんなもんじゃないかなと思います。その人の文章が、面白いと思うっていうのは。
ハートのリズムで文章を書く
いくらその人の文章が好きでも、一字一句の文言を覚えていることはありません。
それでも、何故かその人の文章を読みたくなる。
それは、人それぞれのリズムがあって、そのリズムが合うからではないでしょうか。
ロック調の人もいればクラシック調の人もいるでしょうし、パンクな人やひたすらバラードの人もいるでしょう。
そういった、自分の調子に合った文章を読みたいのだと思います。
何度か紹介していますが、私は映画「小説家を見つけたら」に好きなシーンがあります。
このシーンでは「第1稿はハートで書く。リライトには頭を使う」と言っています。
世の中で受けると言われるテクニカルな表現も大事なんですが、乱用しても埋没するだけだと思います。
それよりは、まずは自分が思うままに表現してみることが大切なのではないでしょうか。
ハートのリズムで書き上げて、気に入ってくれた人が読んでくれる。
まずはそれでいいなーと思って、このブログは書いています。
たぶんもっといい方法があるのでしょうが、今は自分のリズムで書くことを大切にしています。
だから、なんとなく文章が書けないとか、あの人みたいになれないとか思っても仕方がなくて、まずは、思うがままに表現してみましょう。
それからなんじゃないかと思っています。技能を身につけていくのは。
おわりに
私の人生にホットなリズムを刻んでくれたヤマグチノボル氏の新しい文章が読めなくなっちゃうのは、本当に残念です。
切に、ご冥福をお祈りいたします。