問題があると反射的に原因追求していませんか?原因がわからなくても、解決策がわかればいい場合もたくさんある

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問題が見つかるのと、解決策が見つかるのは、どちらがいいでしょうか?

何か問題があったら、私たちは反射的に根本原因を探すことに意識を向けがちですが、実は問題が何だかわからなくても、解決策がわかればいい場合もいっぱいあります。

「なぜなぜ5回」で原因究明!?

会社で仕事をしていると、トヨタの「なぜなぜ5回」など、問題の原因を究明することについてよく説かれます。

根本原因は何なのか、徹底的に調査して、そこに対して改善をかけていくべし、と。

私たちが知っている学問の多くはこの形をしています。
なぜなら、物理学の世界では、原因があって、結果があるからです。

りんごが落ちるのは重力があるからで、重力があるのは質量があるからで、・・・
という風に、その現象の原因をどんどん探っていくことが物理の世界ではとても役に立つんですね。

ビジネスの世界で言えば、これはとても重要な考え方と言えるでしょう。

ただ、メンタルについていうと必ずしもそうではありません。

根本原因なんてわからなくても、どうすればよいかがわかっていればいいからです。

雪が乗った葉

無意識の問いかけが自分を変える

人の脳というのは不思議なもので、問いかけをすると答えを探します。

だから、「問題は何か?」と問いかけると、問題をどんどん探していきます。

同じように「解決策は何か?」と問いかけると、解決策をどんどん探してくれます。

さて、あなたはどちらの問いかけをすることが多いですか?

完璧主義者だった私は、結構いい加減になった

私は、以前は徹底した完璧主義でしたが、今ではそうでもありません。

結構いい加減です。
大体何でもいいと思えるようになっています。

そんな今を持ってしても、なぜ自分があそこまで徹底した完璧主義者であろうとしたのか、わからないんですよね。

ただ、今になって思うことは、もともと私は結構いい加減な感じだった気がする、ということです。

完璧主義者だった原因???

となると、「完全主義者であった原因」は「いい加減だったから」ですかね?

いい加減であることが、反面教師だったのでしょうか?
いい加減にやってて怒られたとか、うまくいかないことがあって、完璧主義者になったのでしょうか?

もう少し考えてみると、私は失敗するのが嫌だったので完璧にしておきたかったというのもある気がします。

あるいは、そうやって能力を誇示していないと、自分の存在価値が無いと思っていた節もあります。

こんな感じで、自分が完璧主義者だったとして、はてさて根本原因というのは何なのか、いくら考えても「これだ!」というものがないんですよ。

複合的に絡んでいるし、全部が原因だったりします。

だから、問題はなにか、を問い続けても、おそらく私は迷宮に入り込むばかりで、今のいい加減な自分になることはできなかったことでしょう。

解決策を考え、行動を変える

何事も完璧にこなすことに限界があって、苦しくて、そのままじゃうまくいかないと思った時がありました。

そこで私は、「結構いい加減でも問題ない」ことを立証するためにたくさんの実験をしました。

完璧主義者をやめるための解決策を考えて、行動を変えてみたのです。

例えば、資料を作って人に見せるとき、ある程度のところで終わらせてみました。
結果は、思った程度のものでした。

おそらく、「自分が思う完璧な状態」まで資料を作り込んでも、結果は変わらなかったことでしょう。

「ああ、どうせ人は私の資料なんてそんなによく見てないものだ」ということが分かった瞬間です。

それどころか、資料を作る時間が短くなったので、資料を次々改訂し、結果的に早く問題が解決しました。

完璧であることが唯一の生き方だった私が、こういう実験をしながら、別にそうじゃなくてもいい、という体験を積み重ねたんですね。

雪の積もった枝と空

内面が変わり、行動に違いが出る

周りの人からみれば未だ私は「しっかりやる人」に見えているようですが、私は自分のことを「結構いい加減な人」だと思っています。

この「結構いい加減でもいい」「大体のことはどうであってもいい」というメンタリティが私の気持ちをとても軽くしました。
私の行動に大きな違いを作り出しました。

今のところそれほどひどい目にあったこともないし、こんなんでいいんじゃないかと思っています。

完璧主義者だったときにはできなかったことができるようになっていますし、そのころよりうまく行くことが増えてきている感じがします。

たぶん、完璧主義者な私だと、ここまでブログを書けていないです (苦笑

おわりに

私たちはついつい原因を探すことに注力しがちです。

が、私たちの生き様とかメンタリティに関して言うと、必ずしも根本原因がわかる必要はありません。

過去のトラウマがあるからとか、病気した経験があるからとか、親がどうだったからとか、そういうところも確かに影響はあります。

そして、それ以上に、これから自分がどうしていくかの方が重要です。

ついつい原因を探してみてしまうときに、「なぜ?」ではなく、「どうすればいい?」「で、どうするの?」という問いかけに変えてみてください。

原因を考える代わりに、解決策を考えてみるようにしてみてください。

たぶん、そっちの方がうまくいくことが多いです。

こういった問いかけが自分の思考や行動を変えていくので、ぜひ試してみてください。

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