古民家に住み着いて新鮮だったこと

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先日、お引越しをしました。

長野に移住してきて2番目の家になります。

今回お引越ししたのは築??年の古民家。

大家さんがもう住まなくなって空いているというので、借りて住むことにしたお家です。

とある部屋の畳をひっくり返したときに、昭和40年代の年月が刻まれていたので、少なくともそれよりは昔からある家のようです。

増改築を繰り返しているため、何気に複雑怪奇になっていたりします。

古民家に住み着いてみると色々な発見がありますね。

灯油でお湯を沸かす

このお家の給湯関係は全部灯油です。

蛇口

これは古民家と関係なさそうですが、、、

私には驚きでした。

水道の蛇口を捻って出てくるお湯が、灯油で沸かされているというのは、これまでになかったです。

普通、ガスじゃないですか。

前の家もプロパンガスでした。

東京事務所は都市ガスだし。

こっちは灯油ですよ。

裏手に灯油タンクがあって、数百リットル蓄えることができて、灯油配送業者に給油してもらいにくるなんてこれまでの人生ではありませんでした。

灯油タンク

灯油配達トラック

調理はIHでやることもあり、全くガスが必要なくて、ガス会社と契約していません。

元は囲炉裏?じゃあここは土間だった?

和室の畳を踏んでいると、ちょっと凹むところがあったので、畳を剥がしてみると床に穴があいていたのですが・・・

畳の下の床に穴が空いている

どうやらそこはもともと囲炉裏だった?ようです。

その和室は台所に続いているのですが、和室の床下と台所の床下の間には壁があって、床下部分は台所にはつながってないとのこと。

台所は玄関と直結していて上がりもあるし、もしかしたら、台所はもともと土間だったのかもしれません。

そこから上がって、囲炉裏があったのかも。

そんな風に想像すると、なんか納得できるような作りです。

真相は謎ですが、、、大家さんの親とかに聞けばわかるのかな。

謎のスイッチ

台所にあるスイッチで奥にあるお風呂の照明が付きます。

壁のスイッチ

1つだけスイッチがある部屋があって、そのスイッチをつけると廊下の照明が付きます。その部屋の照明はリモコンで付けます。

スイッチの無い部屋もあります。リモコンで照明を付けます。

ある壁にあるスイッチをつけると、台所の照明はじめ台所の何箇所か?の電源が通電します (まだ全部確認していません)。

そのスイッチを消すとその部屋の何箇所かの電源がOFFになります。

最初、冷蔵庫がついたり消えたりするので、冷蔵庫が壊れていて、何かの拍子で電源が入ったり切れたりしているのかとすら思っていました。

通電してないからいらないやと思って切り取った電源は、きっとそのスイッチを入れれば通電したのでしょうね・・・

おそらく、昔の照明は紐を引っ張ってON/OFFしてたから、こういった照明関連の壁スイッチはそれほど重要ではなくて、困るものではなかったのでしょう。

割とそういうノリなので、リモコンでON/OFFできる照明でないと設置ができない部屋がいくつかあります。年中点灯してて気にならないなら別ですけどね!

謎の配線

最初に手入れしたときにほとんど取り去っちゃいましたが、すごい配線だらけでした。

各部屋にかの「アイホン」の配線がされていたり、何のケーブルかよくわからないのが窓枠などに打ち込まれていたりしました。

電源の取り方も不思議なように分岐しまくっていて、どういう系統になっているのかイマイチわかりません。

家が広いこともあり、PLD (電源コンセントを使ってネットワークを構築する機器)を設置して宅内LANをうまいことやれないかなーと思ったけど、うまいことやれませんでした、、、

天井も梁も床も水平ではない

天井も梁も床も水平とは限りません。

たわんでたりします。最初は目の錯覚なのかと思ったのですが、確かにまっすぐじゃないのです。

冷蔵庫を設置しようとしておいてみたら、見事に傾いていて、設置場所を別のところに変えました。

水平じゃない!

水平器をおいてみると一目瞭然です。傾いてる!

一部の部屋は、大工さんに入ってもらって床を水平にしてもらいました。

長年使っていたら、こうして歪んだりたわんだりしてしまうものなのですかね。

あと、たわんでいるのかもともとそうだったのかわからないのですが、一見真四角であろう空間が真四角ではなかったりします。

ちょっと入り組んだ作りのところがあって、そこの床を踏むとギシギシいって怖いので、その上に板を敷こうとしたのですが、、、ホームセンターで真四角にカットしてきた板が入らず、一片をさらに斜め切りする必要がありました。

ちゃんと縦横の寸法を測って行ったのですが、どうやら縦横2辺だけではその形を正しく表せておらず、4辺を全部測り、角度も測っていく必要があったのかもしれません。

そんな測量技術はありません (苦笑

作り付けの家具たち

台所にある食器棚が不要なので動かそうとしたら、まるで動かなくて、仕方がないから電動ノコギリでぶった切りました。

電動ノコギリ

すると、天井に穴が、、、

天井に穴が・・・

どうやら買ってきた食器棚を設置したのではなくて、その場所に造り付けていたものだったようです。

取り外した食器棚も天板なかったし。天井と結合していたから不要だったのでしょう。

意匠をこらした棚やら引き出しやらもあります。

なかなか取れない棚があって、無理やりぶっ壊して取り外してみたら、隣の部屋の棚の背中があってみたり。

ぶっ壊した棚

棚を壊して引っ張り出した

向こうの棚も外したら、部屋がつながる模様です。

どうやら、無闇に棚やらを外そうとしてはいけなかったようです、、、

無線LANの減衰がなんだか激しい

3階建てのお家ですら余裕で届くとされているスペックのルータでも、なぜか宅内の無線LANが行き届かないです。

仕方がないから中継機をおいてカバーしてみていますが・・・

いくら180平米くらいあるとはいえ、ほとんど平屋だしそんなに届かないものかなぁ、と思います。

一見ただの砂壁みたいな壁に鉄板でも入ってるんですかね (そんなわけない)

漏水に号泣、、、

ちょうど引っ越しする直前のことです。

地元の水道局から電話があって、水道代が10万円だと言われました。

震えが止まりませんでした、、、

ふだんは数千円だし、何かの間違いかと思いました。

どうやらめっちゃ漏水していたようで、毎日8立米くらい?流れていたそうです。

1ヶ月分くらいの水が毎日ドバドバ地面に消えていく・・・

さらには、水道屋さんが教えてくれたのは上水道の話であり、下水もまた別途同じくらい請求がくるはずなので、合計20万円・・・

血の気が引く思いです。

お盆の時期で業者さんがおやすみに入っててどうにもならず。

かといってその間にもガンガン漏水中であり、、、

なんとか連絡がついた業者さんにひとまず元栓から止めてもらいました。

ただ、おやすみしているところを無理やり来てもらったこともあって、すぐに工事をしてもらうわけにもいかず、引っ越しの予定も大きく狂ってしまいました。

最終的には、地面を掘って水道管を探し、漏水している箇所を特定し、直してもらいました。

一応、漏水分は減免措置をとってもらえるとのことで、半額くらいにまけてはもらえるとのことですが、、、それでも1年分以上の集金になり、頭がいたいです、、、

工事代がいくらかかったのかもまだわかっておらず、悩ましい・・・

さらには、老朽化して起こっている漏水なので、そこを直したらまた別のところが吹き出す可能性も秘めており、これから住んでいくにあたってずっと注意が必要になります。

かといってそんな水道管に対する保険なんてどこも取り扱っておらず (90歳で生命保険に加入するようなもの?)、定期的に水道メータ (これがまた見づらいところにあるんだなぁ)のウォッチングを続けるしかないようです。

水道まわりは本当に悩ましいですな、、、

おわりに

古民家にお引越しして、まだまだ正体不明な箇所がちょこちょこあります。

ここのところどうなってるのかなー?と謎解きをしていくのも古民家の醍醐味でしょうか。

自分たちでDIYでやれるものはやりながら、どうしても業者さんにお願いしないと無理なところは任せるという感じです。

そうやって、自分で手をかけて作っていく、なんていうのも楽しいのかもしれませんね。

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