久しぶりに小説にハマって「限界集落株式会社」という本を一気読みしてしまいました。
山中の農業しかやってない限界集落にやってきた主人公が、その村を存続させるために奮闘する物語です。
主人公の祖父の家がその村にあり、東京の仕事を辞めて息抜き?にやってきたところから物語ははじまります。
主人公は元凄腕のバンカーで、その能力や人脈をフルに使って、村の農業施策を実行し、1年で収益を上げて法人化していきます。
途中、紆余曲折ありながらも、これから先が見えるようになったところで物語は終わります。
決断するとは、「断つ」と「決める」こと
作中で、村を存続させるために、主人公はある決断をします。
それは、その村で古くから続いていた稲作を全部やめて、田を畑にし、野菜を作るとしたことです。
米は儲からないので、より単価の高い野菜を売るためです。
もちろん、古くから稲作をしてくらしてきたお年寄りは反発します。
それでも、米は儲からないから、高く売れる野菜を作るよう説得してまわります。
そうしないと、村が存続できないからです。
ここが物語の中でずっと伝えられていることのひとつで、これまでどおりを続ける、というのは生き残れない戦略である、ということです。
稲作の他にも、作中何度もこのことは出てきます。
決断とは、「断つ」と「決める」ことです。
これまでどおりを続けることには安心感があります。
ただ、それが、今向かっている目標や、やりたいことに対して「役に立つか」という視点で見ることも重要です。
特に意識することがなければ、今はもう役に立たないことを、案外後生大事に持っていたりするものです。
それらは、昔は役に立っていたことには違いないのですが、今はもう役に立たなくなっていることも多々あります。
おわりに
あなたも1日の行動を振り返ってみてください。
人とのやり取りを振り返ってみてください。
その行動は、役に立ってますか?やりたいことに向かうための障害になってないですか?
ぜひこの「役に立つか」という視点も持ち合わせるようにしてみてくださいね。
意外とそういうものがあなたを本当にやりたいことから遠ざけているかもしれません。