お金持ちと凡人の違い【書評】「10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか」

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10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか」という本を最近読んだので紹介します。

本「10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか」

この本は、世界に600人ほどいるビリオネア (=10億ドル以上稼いだ人)がいったいどういうことを考えていて、どういう行動を取ってきたか、というのを調査し、その結果をまとめたものです。

ビリオネアは、有名どころだと、ビル・ゲイツや故スティーブ・ジョブズ、Amazonのジェフ・ベゾス、ユニクロの柳井さんなどなどといった人たちです。あなたも聞いたことがある人がいるのではないでしょうか。

私は個人事業主であり、ビジネスをしている端くれなので、やはりもっと商品が売れるようになりたいし、無理なくビジネスを続けていきたいというのを常々思っています。

ビリオネアの思考はそのヒントになるかと思って本書を読んでみました。

多分2年前くらいに買った本なのですが、当時は最初の方を読んだだけで挫折しちゃって、ずっと放置していました (苦笑

今になって改めて読んでみると、それはもう面白くて読み進めちゃいました。私の心境が変化したってことかもしれません。

10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか

本書の中で、ビリオネアは

  • 矛盾や対立を受け入れる
  • 共感力を持っていて、顧客のニーズをキャッチする
  • 今あるお金を失うリスクより、将来の可能性を失うリスクを恐れる

といったような行動特性があると書かれてありました。

いずれもビジネスに欠かせない心構えだったり、着眼点だったり、発想の仕方だったりします。

世間で思われているビリオネア像は実態と乖離している

あと、世間で思われているビリオネア像と実態は割と違う、というのも興味深かったです。

例えば、

  • IT企業でビリオネアになったのは一部 (2割に満たない)
  • 全く新しい市場 (ブルーオーシャンと言われたりする)ではなく、既存の市場 (レッドオーシャンと言われたりする)でビリオネアになった人の方がほとんど (ビリオネアの8割は既存市場で成功している)
  • ビリオネアは「一発当てた人」ではない (ビリオネアの9割以上は複数の事業で大成功している)
  • 天才的なアイデアで一夜にしてビリオネアになった人はいない (普通に何年もビジネスをしている)

などといったことです。

こういうのを見ていると、私にもチャンスはあるし、もっと頑張ろうと思えます。

ビリオネアと凡人の違い

正直、これらのビリオネアの方々も私たちも同じ人類なので、それほど基本的能力に違いがあるわけではないはずです。

手が1~2本多いとか、脳みそが3倍大きいとか、空を飛べるとかいう人は聞いたことがないです。

では、性能としては似たり寄ったりなんだとして、どうしてこんなに違いができるんでしょうか。

これは将棋に例えるとわかりやすいかもしれません。

将棋のコマは、プレイヤによって性能が変わることはありませんよね。歩は前に1歩進むだけだし、角は斜めに進むものです。

自軍も他軍も同じコマを同じように配置してから勝負開始!となるのですから、将棋の盤上で言えば、自軍も他軍も、もともと持った能力や才能、潜在能力 (「歩」が「と」になるとか)も、全く同じと言えます。

それなのに、素人とプロには雲泥の差があります。素人はまず勝てません。

これはどうして起こるのか?

とても簡単に言えば、場所取りが違うから、ではないでしょうか。

歩はここに置いた方がいい、角はここに置いた方がいい、金はこう進めた方がいい、といった、場所取りの発想が、素人とプロの間では全く違うのです。

それだけで、一方のプレイヤがもう一方のプレイヤを圧倒します。

私たちとビリオネアも、人としての能力はそれほど違わないと思うと、ビリオネアと私たちの違いとは「場所取りの発想が違う」と言っていいのではないか、と私は考えています。

会社員には会社員の「場所取りの仕方」があるし、起業家には起業家の「場所取りの仕方」があり、ビリオネアにはビリオネアの「場所取りの仕方」があるのです。

では、どういう風にビリオネアが「場所取りをしているか」という事例が、本書にはいくつも書かれていました。

具体的には、最初に書いたとおり、

  • 矛盾や対立を受け入れる
  • 共感力を持っていて、顧客のニーズをキャッチする
  • 今あるお金を失うリスクより、将来の可能性を失うリスクを恐れる

などといった行動特性に現われているのですよね。

だから、こういった行動特性を真似していくことが、ビリオネアの場所取りの発想に近づく、ということになりそうです。

おわりに

ビリオネアがどうやって成功したのか、それぞれの事例をダイジェストに読むことができる本でした。

ビリオネアは「どういう場所取りをしているか」が私には特に興味深かったです。

特に自分でビジネスをしている人は参考になることがあると思います。もちろん会社員の方にもいい情報があることでしょう。

面白い発見があったら、教えてくださいね!

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