「人生は見切り発車でうまくいく」を読みました。
この本で書かれていることは共感できることが多かったです。
ずっと探していたのですが、なかなか見つからなくて、昨日行った本屋さんに1冊だけあったので即買しちゃいました。
それからなんとなく開いてからというもの、文章に勢いがあって、サクッと読んでしまいました。
人生を変えるには、行動を変える必要がある
私がコーチングやカウンセリングなどを行っている中でよく思うのが、「人生を変えるには行動を変える必要がある」ということです。
たぶん、どこかで聞いたことあるようなことだと思います。
でも、なかなかそれをやっている人って少ないんですよね。
例えば、「憂さ晴らしに飲みに行く」とか「ストレス発散のためショッピングする」とかいう行動をする人は、それをずっとやっています。
それ以外の行動を起こすという発想がない人が本当にいてビックリします。
システムエンジニアとして現場を見てても、過去の事例を踏襲するとか、これまでの経緯を重視する人が出てくると、途端に開発が進まなくなったり、本来欲しいものからねじ曲がったりするんですよね。
それではうまく行ってないから、他のことをはじめる必要があるのですが、なかなかそうはいかないわけで・・・
わからなくても、とにかくやってみる
だからこそ、私が最近つくづく思うのは、「わからなくても、とにかくやってみる」のってすごく大事だな、ということです。
以前の私は、そんなことまるでできませんでした。
正解を求め、正しさを求め、調べに調べ、考えに考え、行動するまでに時間がかかるという典型的なタイプでした。
石橋を叩きに叩いてそれでも渡らないくらい (苦笑
それをやっていると、状況をよくするのにもすごく時間がかかります。
私にとって大きな転機となったのは、NLPを学ぶようになってからです。
買おうかどうしようか迷っていた車をスパッと買っちゃったり。
ここ数年で言うと、
- 会社を辞めてフリーになった (どうやって稼ぐかは検討もついてなかった)
- 会社を辞めるなり長野に引っ越した (夫婦ともども縁もゆかりもない土地へ)
- いきなりスキーのインストラクターになった (SAJなどスキー技術に関する資格は持ってない)
- 新入社員研修の講師になった (どういうことをするのかわからないけど応募した)
- 大手広告系企業のシステム開発プロジェクトに参画した (何をやるのわからなかったけど、とにかくやりますと言った)
- とあるIT企業の役員の方から仕事のオファーがかかって、承諾した (具体的に何やるかよくわかんないながらも、とにかくやってみようと思った)
- コーチングはじめました (トレーニングも兼ねて)
などなど、状況が好転したものはほぼ間違いなく見切り発車です。
逆に考えすぎてうまく行かなかったことは数え切れないほど・・・
仕事に関して言うと、ここ最近は自分にその仕事ができるか?とか、そういうことを考えて仕事を受けていません。
自分がやることに集中する
ここで大事なのは、「自分がやることに集中する」ということだと思います。
できるかどうかで判断するのって、実は意味がないんですね。
やったこともないのだから、過去の経験などから判断するのはナンセンスです。
その状況に置かれたときに、過去の経験などを基に、自分が何をやっていくか、どうすればいいかに意識を集中して、行動することが重要です。
本書を読んでいると、著者の奥田浩美さんはそういうことをしている人な感じがしました。
大きな仕事のキッカケが、例え受動的でも能動的でも、すぐに自分がやることに集中していたのだろう、と読んでいて思いました。
行動しながら考える
そして、行動しながら考えるという姿勢も大事ですね。
30点でもいいからスタートしちゃって、それから80点なり90点なり目指す、というようなことが書かれていました。
この表現はすごくわかりやすいですね。
大体スタートする前に80点くらいには持って行っておきたいと思うのが人情ですが、それだとすごく時間がかかるんですね。
私も今の仕事を請負うときに、そこがどんな会社で、どういう事業をしているかといった背景から調べていたら、間違いなく即決できませんでした。
そして仕事を請け負って半年もしないうちに、必要なところはほとんどつかめていました。
結局、やっているうちに分かるようになることが多いんですよね。
全量調べる姿勢でいると、必要じゃないものまで全部調べなくてはならない。
でも、仕事で必要な情報って、そんなにないと思うんですよ。
やっているうちに入ってくる情報をベースにつかんでいく位の方が高速に学習できます。
その上で、他の視点からも情報を収集していく方が早いですね。
まさに30点でスタートし、80点、90点としていくパターンです。
おわりに
アメリカの哲学者ラルフ・エマーソンという人はこんな言葉を残しています。
「私達は常に生きる用意をしているが、本当に生きてはいない。」
この言葉に出会ったとき、「まさにそうだな!」と思いました。
うまく行くために色々準備して、準備し続けているばかりで、実際には何もはじめていない。
それよりは、「本当に生きる」側にいたいですよね。
そういうことを改めて教えてくれる、勢いのある本でした。
行動を起こす気にさせてくれる本です。