やっぱり、ぼくたち写真家は、世界に対していかに「驚きつづけられるか」だと思うんです。
石川直樹さんが『ぼくらの写真を見てほしい』の中で
私は写真家ではありませんが、世界に対して「驚きつづけられるか」は大切だと思います。
日々、当たり前のことは、当たり前すぎて、気付かないものです。
ハッと気付いたときに、そのことがあることに気付きます。
それに気づかなければ、世界がどれだけ美しくても、写真は取れないのでしょうね。
これは、自分の内面も同じです。
人間だれしも、自分の価値観で生きていて、その価値観を相手に強要し、自分の期待する方向にコントロールしようとして、泣いたり、怒ったり、傷ついたり、残念がったり、知らん顔したり、無理に笑ったり、・・・しています。
そのことが、自分にとっては当たり前すぎて、他の人がそうでないことをなかなか認められなかったりするんですよね。
たとえば、お金に執着している人からすれば、お金に興味がない人のことが理解できないんです。
お金を使えばその人が喜ぶと思ってて、そうじゃない人に出会ったときに、びっくりしちゃうわけです。
その時になって、初めてその人を喜ばすにはお金を使ってもダメだと気付くんですね。
ただ、人によってはそのことが理解できず、さらにお金を積んだり、しまいには怒ったりして何とか喜ばせようとし、たくさんのエネルギーを消費してしまいます。
こんな感じで、ものすごいエネルギーを使って生きているんですね。
だからこそ人間って面白みもあるけれど、無駄にエネルギーを浪費している感じもします。
自分が何に執着しているかに気付ければ、半分はもう解決しています。
執着しているうちは、まず気付かないからです。
当たり前のことが、当たり前すぎるから。
そのことから半歩でも離れた時に、初めて、執着していることに気付くのです。
そうすれば、あとは執着し続けるか、やめるかの選択をして、実行していくのみ。
気付かない人は、その選択すらできず、自動的に執着し続けるのです。
自分の心の動きに鋭敏になって、ふとしたときに観察できるようになれば、きっとたくさんのことが解決できるようになることでしょう。
今日はほぼ日手帳の名言 (迷言)から紹介しました。
今年からほぼ日手帳を愛用しているのですが、すべてのページにこのような名言 (迷言)が書いてあります。
この部分、好きなんですよね。
毎日見てて、気にいったところがあればマーカーで線を引いて浸っています。
今後もここから気にいったものを取り上げてみます。