第一子出産にあたり、私は産休を取得しました。
まあ、産休と言っても、私のようなフリーランスには手厚い制度なんてなくて、単に稼ぎが減っただけなんですけどね (^_^;
最近は男性の産休取得については色々物議を醸しているようですが、私自身産休を取り、出産に立ち会った経験からして、やっぱり男性も産休を取った方がいいと思いました。
ここでは私が思った「男性が産休を取得すべき5つの理由」について紹介します。
1. 出産を共に体験できる
「出産立会」とは、「子どもが生まれる瞬間だけいればいい」というものではないことがよくわかりました。
生まれる前も、後も大事なのです。
今回の出産では、最初の陣痛が始まってから、出産まで30時間以上かかりました。
- 12/23 23:30 最初の陣痛
- 12/24 16:00 陣痛室 (入院)
- 12/25 7:30 分べん室に移動
- 12/25 8:25 出産
最初の陣痛が始まったときに、私もつられて目が覚めてしまい、それから寝付けず・・・時折痛がる嫁さんと一緒に深夜を過ごしました。
もともと出産予定日より遅れていたので、陣痛が来なかったら12/24の夕方に入院し、陣痛促進剤を使ってでも産むよう病院側で準備されていました。
それまでに陣痛が来たんですね。
だから病院に相談したところ、もともと入院する予定だったんだから、そのとおり入院することにしました。
陣痛室という部屋に通され、一晩をそこで過ごします。
陣痛室で一夜を明かす
正直、陣痛室はとても狭かったです。私の寝る場所なんてありません。
そして、寝ている暇もなかったです。
嫁さんは陣痛がくるたびにメチャクチャ痛がるので、その都度腰をさすり、おしりを押さえ、少しでも痛みを逃すよう私も頑張りました。
時には嫁さんが寝ているベッドの角で横になったりもしましたが、結局1晩中寝れませんでした。
嫁さんはというと・・・陣痛の合間に寝てました。そして痛みで起きて大騒ぎ。そしてパタリと寝る。そんな風にして一夜を明かします。
翌朝になり、なんとか子宮口が全開になったというので分べん室に移ります。
分娩室に移動
陣痛は定期的に来るもので、お産が近づくとどんどん短くなるものなのですが、嫁さんの場合はずっと7分おきくらい。普通は1分おきとかになるらしいんですけどね。
少し陣痛促進剤を投与したようですが、この間隔は産まれるまで変わりませんでした。
覚えているのは、4回いきんで産まれたということです。
お産の痛みは正直な話全くわからないのですが、とにかくめちゃくちゃ痛いことは一緒にいてわかりました。
そうやって「お産を一緒に体験できた」ことが本当に良かったです。
正直、ほとんど2徹で付き添ったこっちもフラフラでした (^_^;
もしこのお産に付き添ってなかったら、いつの間にか子どもがそこにいて、嫁さんのお腹がしぼんでいる、という結果だけ得ることになります。
お産がどういうものなのか、ついぞ理解することができなかったことでしょう。
女性はもちろん大変ですが、それに付き添うことで、男性も学ぶことがあるということです。
これは言葉にできるものではありません。
えびせんパワーで見事出産を乗り切りました。
2. 未知のことに多数遭遇するので、余裕があった方がいい
今回の出産にあたり、私はあらかじめ全ての工程を知ることができませんでした。
それは病院側の対応の問題もあるのでしょう。
結構ほったらかしにされて「今は何待ち?」という状況がよく起こっていました。
何をしていて、どのくらい時間がかかるかとか、説明が欲しかったです。
とはいえ、病院側も結構緊急対応しているので、あらかじめ説明できないものなのかもしれません。
うちの場合は、お産に際して嫁さんが怪我をしており、出血多量になりました。
緊急でその手術を行うことになり、輸血までしちゃいました。
そんな感じで、8:25に子どもが産まれてからあれやこれやと対応してたら、私が病院を出たのは16:00。
前日の16:00に入院したので、丸24時間病院にいました。ここ数10年で病院滞在最長記録です。
そういうこともあるので時間には余裕があった方がいいですね。
この日に仕事があったら、その対応は難しかったことでしょう。
3. 夫婦で寄り添える
産前は夫婦2人で過ごせる最後の時間
我が子は出産予定日より1週間ほど遅れて産まれてきました。
出産予定日を見越して産休に入った割に、1週間ほどただお休みの日が続いたんですね。
こればかりはどうしようもないので、我が子が夫婦2人で過ごせる最後の時間をプレゼントしてくれたのだと思って、2人で一緒に過ごしました。
彼が私たちの元から巣立つまで、そういう時間はお預けになりますからね。
産後は入院中の嫁さんのケア
あと、産後の入院にも寄り添えたのがよかったです。
上の子がいるなど色々事情はあるのでしょうが、入院中に父親が寄り添っている夫婦はほとんど0でした。
みなさん、用事があれば来るぐらいなんですかね?
我が家以外だと、隣の夫婦くらいでしょうか。旦那さんがずっと付き添っていたのは。
ちなみに、旦那さんは外国人の方でした。
まあ、こればかりはご家族のスタンスなのでとやかく言うことではないですが、入院中の奥さんのケアもしてあげた方が喜んでもらえるんじゃないかと思います。
私なんて居座り過ぎたくらいでしょうけどね (笑
嫁さんが授乳などでいないときはベッドを占拠して、リクライニングとか機能を駆使し、快適に過ごしていました (←おい
4. 妻と子とともに成長できる
女性は出産前後はホルモンバランスが崩れるので、情緒不安定になるようです。
嫁さんもなんだか角があるような口ぶりで一言多く、私がイライラする場面も多々ありました。
お互い喧嘩したいわけではないんですけどね。
そういうものだとわかっていても、気になるものは気になっちゃいます。
そうやってお互いにストレスになることもありますが、そこを乗り越えていくことが将来につながる予感がします。
子どもを挟めば、色々想いが交錯することもあるでしょう。
そうやって、夫婦ともども、子どもと一緒に成長していくのだと思います。
なお、私は、スキルとしては、おむつを変えたり、ミルクを作ったり、ミルクをあげたり、お風呂に入れたりするスキルが身につきました (笑
5. 子どもの生態や日々の進化を観察できる
赤ちゃんは日々刻々と進化しています。
その成長を見守れるのがいいですね。
生まれたときと、1日目と、2日目はだいぶ違うし、2週間経つとできることが増えます。
例えば、赤ちゃんって、産まれた時は腕を縮めたW字型になっているんですよ。
それが、退院してから数日経つと、両手を伸ばして、堂々とした格好で寝るようになりました。
そうして両手が伸ばせようになると、掛けてあげた布団を脱いだりしはじめます。
できることが、増えるんですね。
そんな成長する姿を観察できてよかったです。
おわりに
予定日が来ても何の音沙汰もなかったので、ちょっとドキドキしましたが、なんとか産まれてよかったですね。
おかげで産休を予定より1週間伸ばすことに。
年末年始のお休みもあわせて3週間くらいの予定でしたが、結局1ヶ月くらい休んじゃいました。
のんびり過ごせてよかったです (笑
ほぼ2徹で出産に付き合ったおかげで、私もフラフラになっちゃって、出産した翌日、翌々日は体調が悪くて困ったものでしたが (^^;
我が子の出産に付き添うために産休をとって、本当によかったです。