特に私は文章を書くトレーニングをしているわけではないのですが、たまに面白い文章を書くにはどうしたらいいかと聞かれることがあります。
どうして私に聞くのかわかりませんが、どうもその人にとって、私の文章がツボにはまるそうです。
特に私は何か意識しているわけではないですが、思いつくことで言えば、身近なものを具体的に具体的に、どうでもいいと思うことまで書きだしてみるとユーモアが生まれてくるのでは、と思っています。
あくまで一例ですがね。
ところで、私はMacBook Proにモニタを接続し、デスクトップ機のように使い始めてから、マウスを使うようになりました。
・PCモニタをプラスするだけで超快適に!我が家のデスク環境はこうして作られた
マウスは、AppleのMagicMouseを使っています。
ボタンもなんもない、つんつるてんの、マウスとは言いがたいフォルムなんですけどね。
とても気に入っています。
そもそも、マウスは、どうしてマウスと言うようになったんでしょうか。
昔のマウスはケーブルとボタンがついてたので、ケーブルがネズミの尻尾で、ボタンが耳だか目だかだと思ったのでしょうか。
何で、あえてネズミにしちゃったんでしょう。
別にリスでもハムスターでもなんでもよかったでしょうに。
もっと可愛らしい動物、いたと思うですよね。
というか、ネズミが机の上にいたとして、そいつを握りしめたいと思いますか?
ネズミを握りしめて、右に左に動かしては、耳だか目だかを1回押したり、2回押したりするのです。
想像するに、とても気持ちがいいものとは思えません。
きっと、カチ、カチという音じゃなくて、フギュ、とかチュー、とかいう音がするんでしょうね。
握っていられないです。
それにしても、最近はケーブルが付いているマウスのほうが多いですよね。いうなれば尻尾のないネズミが売られているわけです。
ケーブルの付いているマウスは正統派ネズミの割に格安で売られていますし、それがUSBならまだいいもので、古いPS/2のものだったら爆安です。
というかそんなPS/2のマウスなんて普通のお店じゃ売ってなくて、秋葉原の裏道のジャンクショップで「持ってけ泥棒!」とばかりに売り払われています。
もはやネズミどころかゴキブリ扱いですよね。
いいから早くあっちに行ってくれと言わんばかりにたたき売りされています。
なんともかわいそうなネズミでしょう。
勝手に捕まえられて机の上で握りしめられて、右に左に動かされては、耳だか目だかを1回とか2回とか押されたりする上、ネズミどころかゴキブリ扱いされてあっちいけって言われるわけです。
ほんと、ひどい話ですよね。
とまあ、マウスを見ながら思うがままに書き綴ってみたのですが、いかがでしょうか?
何か文章を書いていて、ユーモアがないとか、面白みがないと思ったら、どうでもいいことをとにかく具体的に具体的に書いてみると、不思議なユーモアが出てくる感じがします。
(先の文章が面白いと思っていただけたかは別にして)
お笑いなんかでも、そういうギャグってありますよね?
私がかつて読んだこの本にも、「待合室」についてひたすら書かれたネタが紹介されていて、不思議な面白みがありました。
僕は待合室ってやつが嫌いでね。待合室っていうくらいだから、待つことから逃れられない。待つことを考えて、設計され、作られてるからね。待合室を作った人にしてみれば、待ってもらわなきゃ意味がないってわけだ。待合室では雑誌を読むふりをしているけど、ほとんど読んじゃいない。他の人の様子をうかがっている。「この人はどこが悪いんだろう?」って。ようやく名前を呼ばれて、診察を受けられるかと思いきや、そうはいかない。今度は隣の小さな待合室に通される。今度は雑誌はないし、ズボンだって脱がされる。
日常でもこういうことを言っている人、いませんか?
別にだからどうしたってわけではないんですが、なんだか面白いので聞いてしまうんですよね。
別に面白い文章を書く必要はないのですが、どうしても書いてみたいと思ったら、具体的に具体的に書いてみてはいかがでしょうか。
トレーニングとしても面白いです。
そうやって細かいところまで観察するトレーニングって、ものを書く上で役に立つと思うんですよ。
書きたいものがないとき、なんとか書いても文章に面白みがないと思ったときは、具体的に具体的に、本当にどうでもいいと思うところまで具体的に表現してみること。
普通、ブログを書くときは冗長な文章はダメだとか、必要なことだけ書くべしとか言われているじゃないですか。
なので、小さく小さく切り取って、必要なことだけを書く練習はずっとやっているわけです。
だからこそ、思い切ってその枠を取っ払い、ひたすら冗長に書いてみるトレーニングもたまにはやってみましょう。
間違いなく「書く」幅は広がりますよ (* ̄▽ ̄*)