NLPコーチの西村です。
こんなことを言っていると、よく「コーチングってどういうことをするんですか?」ということを聞かれます。
そこで、私なりに「コーチングというのはこういう感じかな」と思っていることについて書いてみます。
コーチをしている方は世の中にたくさんいらっしゃいますし、私が「NLPコーチング」と言っているように、様々な流派といいますか、考え方、やり方が存在します。
したがって、ここではあくまで1コーチとして、これまで私がコーチングをやってきている中で感じていることについて書きます。
コーチはサポーターである
まず、コーチは主体ではありません。何事も実現するのはコーチングを受ける側の人 = クライアントさんになります。
クライアントさんが実現したいことを、実現することをサポートするものです。
だから、あなたの代わりに何かをやってくれる人ではないということです。
あなたの頭の中を、うまく行く形に整理するお手伝いをする
では何をするのかというと、あなたの頭の中の整理整頓をお手伝いします。
大体の場合、うまくいってない時は頭の中がぐちゃぐちゃになっています。
あれかな、これかな、あれもいいな、これはどうしよう、という感じでぐるぐる回っていたりします。
悩んでいたり、迷っていたり、考え込んでいたり、とにかくまともに前に進める状態ではありません。
やりたいことに向かって、まっしぐらに行ける状態ではありません。
そういう頭の中にあるものを、一回全部出してもらって、やりたいことに関係ないものは整理し、関係あるものは整頓するのです。
そんな風にして、頭の中を、うまくいくやり方に整理しなおすお手伝いをするのです。
何も足さない、何も引かない
その際にポイントとなるのは、コーチは「何も足さない、何も引かない」ということです。
アイデアを出すことや、決めることは、すべてあなたが主体です。
あなたの中にある素材そのまま、無加工なまま使います。
それらがいいとか、悪いとか、使えるとか、使えないとかいう判断もすべてあなたが行います。
コーチは何も判断しません。アドバイスもしません。オススメを言うこともないです。
褒めることもしないです。承認することもしません。
コーチは、導く人であったり、助言してくれたりする人ではないのです。
あなたのモチベーションを喚起する
そして、あなたのモチベーションを喚起するお手伝いをします。
やりたいことを具体化して、実際にまずやることを具体化します。
これだけでもモチベーションは全然変わります。
「特にやりたいことはないんだけど超モチベーションが高い」という人はいないものです。
参考: 「モチベーションが低いからいい仕事ができない」と思っている人へ 誤解されているモチベーション
そして、私は特にエネルギーの源になる「感情」を大事にしています。
結局のところ、人を動かすのは「感情」だからです。
「感情をあまり感じない」という人はいますが、確実に「感情」というのは存在しています。
だから、頭で考えている「いいこと」は相手にしないです。そういうのは感情と関係ない理性的な判断だったりするからです。
例えば、「痩せたほうがいいと思っているんだけど」というのは扱いません。
「痩せたい」というのは扱います。
そんな風にして、あくまで、あなたの中にあるものから、モチベーションを喚起する材料を揃えていきます。
すべての行動と、結果の責任はクライアントにある
行動するかしないか、その結果どうなるかということの責任の主体は、あなたにあります。
コーチングをしようがしまいが、やりたいことを実現して生きていくためには主体性が必要なのです。
こう言うと私が無責任な人のように感じるかもしれませんが、これは本当です。
もちろん、あなたが行動を起こし、あなたが望む結果を出すことを強く望んでいるのは事実です。
結果を出して欲しい。
そのためのサポートをしています。
そして、実際のところ、本当に成果を出す人は、すべて自己責任で行動し、その結果にも責任を取る人です。
「あなたが言ったからやったのに、うまくいかなかったじゃないか!」とか「うまくいかなかったけど、まあ、あいつのせいだな」とかいうような、自らの行動を責任転嫁する人は、そもそもうまくいかないのです。
もしコーチがいるから上手くいくとか、コーチのおかげで何かができるとか、コーチをつけたからこれで安心とか、そういうことを期待していたら、残念ですが、それはコーチに求めることではありません。
こういう方は、申し訳ないですが、クライアントさんではないのです。
コーチは教祖でもカリスマでも為政者でもなく、あなたを導くような人ではないのです。
あくまで、あなたが主体的に行動することで、あなたが成果を得ることがすべてであって、コーチはそれをお手伝いするものなのです。
そういう気持ちで来ていただいた方が成果が出ます。
そういう方に、全力でコーチングさせていただいています。
おわりに
「コーチングってどういうことをやるんですか?」といったことをちょいちょい聞かれることがあるので、私が今やっていることや、意識していることについて書いてみました。
冒頭にも書いた通り、コーチはたくさんいます。すべてのコーチがこう言うわけではありません。
あくまで「私はこういうコーチングをしている/目指している」というものになります。
いろいろ書いていますが、要はクライアントさんに成果を出してもらいたいし、そのために最もよさそうなことを目一杯やっているということです。
そのためには、クライアントさんが言っていることを私の常識で判断しないことや、意見を尊重することが重要である、ということです。
そして、その辺をシンプルに、うまくいく流れに乗せるお手伝いをしているのです。
興味があればお声がけしてください。
実際のところ、理屈よりやってみる方が早いですから。