何かをするときに「モチベーションが高いから◯◯」「モチベーションが低いから××」という人がいます。
モチベーションと行動については何かしら因果関係がありそうな感じはしますが、実際のところはどうなのでしょうか。
モチベーションの実態
よく「モチベーションが高いから仕事が効率よくできる」とか「モチベーションが低いから仕事に手がつけられない」といったことを聞きます。
ただ、これは原因と結果が逆なんですね。
ちょっと思い浮かべてみてください。
「特にやりたいことはないんだけど超モチベーションが高い」という人を、あなたは見たことがあるでしょうか?
私は無いですね・・・小さな子どもでも、おじいさんおばあさんでも、元気で意欲的に生きている人は、何かしら具体的にやりたいことがある人が多い感じがします。
それが何なのかはわかりませんし、個々人で全く違うのでしょう。
つまり、モチベーションの高い低いは、もしかしたら「やりたいこと」の方に関係があるのではないでしょうか。
モチベーションを高めるには適切な目標設定をすること
コーチングをする中で、一番最初に決めるのが目標です。
何をやるかが具体的かつ明確になった方が実現しやすいからです。
そしてこれは、モチベーションを高める効果も十分にあると思っています。
漠然と何をやったらいいかわからない状態でモチベーションが高まるということはない、というのは先に書いた通りです。
自分の中から出てきた目標がベスト
また、その目標が自分由来のものであることが重要です。
誰かに設定された目標だと、モチベーションは上がりません。
仕事なんかはそういう面があるかもしれませんね。
上司に「これやっといて」と言われて渡された仕事が、やらなくちゃいけないのはわかっているのだけれど、なかなか手がつけられない、とか。
やらなくちゃいけないからやろうとするのだけれど、どうもモチベーションがあがらないなー、などと言う風になっていませんか?
これがまさに「自分で設定した目標ではないからモチベーションが上がらない」というものになります。
そういうときは、上司の仕事が、自分の実現したいものの一部であることがわかると、とたんにモチベーションが上がってきます。
目標達成までのステップを明確にする
目標が決まりました、さあはじめましょう、というときに漠然とした不安を感じることがあります。
「やることは決まっているのだけれど、具体的にどういう風にやるかはよくわかってない」ときって、なんとなく不安になりませんか?
ブログを書くとか、富士山に登るとか、なんでもよいのですが、そういう「目標設定はしたけど何から手を付けたらいいかわからない」という状況だと、人は行動を躊躇しがちです。
そうなると、せっかく高まったモチベーションが萎れてしまいます。
だから、まず最初にやることを、いつ、どこで、どんな風に、誰とやるのか、といった風に細かく決めておくと、動き始めやすいです。
そうやってまず動き始めることで、次々とやることが具体化していきます。
あとは次々とやることを目一杯やっていくようにすれば、高いモチベーションを保ったまま、目標達成に向かうことができます。
おわりに
モチベーションを上げるにはどうしたらいいか、といったことを聞かれることがあったのですが、その時何か違和感を感じました。
結局のところ、モチベーションが高いからいい仕事ができる、というのではないな、ということですね。
自分がどうしても実現したいものがあるから、モチベーションが高まって、その結果、いい仕事をする、という方がしっくり来る感じがしました。
だから、もしモチベーションが高いから/低いから云々と思っているのだとしたら、まずは自分が実現したいことを明確にした方がいいですね。
そうすれば、自然とモチベーションが高まることでしょう。