「目標を設定するのが苦手」という人が一定数います。
そういう人の話をよくよく聞いてみると、そもそも「目標」というものを誤解している人もいて、だから「目標を決める」のがなかなかできないんだな、と思うことがあります。
どんな誤解があって、どうすればいいかを説明します。
目標は絶対に実現しなくてはならない
「目標を設定するのが苦手」という人が持っている誤解の1つは「目標は絶対に実現しなくてはならない」と捉えていることです。
「言った以上はやらなくてはならない」と思っているんですよね。
そのため「今の状況で実現できそうなことを設定する」人もいれば、「慎重に選ぶ」人も出てきます。
いずれも、「目標は絶対に実現しなくてはならない」という思い込みが強すぎて、本来やりたいことから逃避しちゃっているのでうまくいかないことが多いです。
本来やりたいことを実現するために目標を立てようとしているのに、いつの間にやら実現できることを目標にしようとしちゃっている時点でうまくいってないのです。
目標は正しくなければならない
あと、どうも「目標は正しくなければならない」くらいに思っている人もいるようです。
言い換えると、「目標を間違ってはならない」とも思っていたりします。
もっというと、「1発で確実に正しい目標を決めなければならない」くらいに思ってるようにも見えます。
目標が正しいか間違っているかは、本来はやるまでわからないことも往々にあったりします。
むしろ、正しいかどうかは、選択する前ではなくて、選択したあとの行動で決まることが多かったりします。
実用的なところで言うと、目標は仮決めでいいです。
そこに向かってみて、何か違うと思ったら変えたらいいです。1発で正解を当てる必要はないし、そう考えることは現実的ではありません。
この「決める、行動する、振り返る、再設定する」というサイクルを早く回した方が、より正解に近い目標が出てくるものです。
1発で正しいものを当てようと思うがあまり、目標を決められなければ、いつまでも行動できないから、いつまでも正しいものは得られないです。
目標は5分で決めてもいい
いっそのこと、思いついた目標でいいから、あんまり悩まず5分で決めてしまうのでよかったりします。
あれこれ思い悩むぐらいなら、当座の目標をさっさと決めちゃいましょう。
目標を定めて、やってみて、違ったらちょっと変更して、うまくいったらさらに改良していけばいいのです。
1週間後に目標を決めるのであれば、1週間ウンウン唸って1回決めるよりも、毎日目標設定して、実践して修正して、5回も10回も決めていった方が、はるかに精度が高く、役に立つ目標を設定することができます。
だから、目標はもっと気楽に決めてもいいです。
まずは思いついた目標地点まで行ってみて、その先はその時に考えればいいのです。
目標が決められずに悩んでいるぐらいなら、目標というのは「ひとまず目指すところ」だと思って、さっさと決めてしまいましょう。
そして、決めたことにさっさと取り組みましょう。
おわりに
「目標」というものに対して、「絶対に実現しなくてはならない」といったような、あまりに強い思い込みをしていないでしょうか。
「目標」というのは、そういう心苦しいものではなくて、もっと気軽に決めてもよいものです。
目標が決まらないくらいなら、とりあえずの目標でいいので決めてしまった方がいいです。
そして、行動して、振り返って、また設定し直すのです。
この「決める、行動する、振り返る、再設定する」というサイクルを早く回すことの方が大事です。
「自分がやりたいと思うことを実現する」と思いながら立てた目標であれば、思いつきのような突拍子も無いことでも、自分の中では意外と繋がっているものです。
何も目標を決めないで過ごすくらいなら、当座の目標でもいいから何か決めた方がうまくいくことが増えます。
その方がモチベーションも保てますし、行動が変わるからです。
あまりに悩みすぎるくらいなら、まずは当座の目標を5分で決めちゃいましょう!