考えすぎてうまくいかないという人は、「考えすぎ」なのがまずいのではなく、「考え方」がうまくいってないのではないでしょうか。
人間の脳は問いを投げかけると、それに対して答えを作り出すようになっています。
そして、人間の脳は想像と現実の区別がつきません。
だから、まずいのは「考えすぎ」より「問いの立て方」の方なのです。
考えすぎることより、問いの立て方が問題
あまり役に立たない問いのパターンとしては、
- 何かあったらどうしよう
- どんな風に思われるだろうか
といった類です。
「何かあったらどうしよう」は、言い換えると「まずいことが起こるとしたら何?」という問いです。
つまり、起こりそうなまずいことを列挙する問いと言えるでしょう。
しかも、それは起こる前提になっています。
「どんな風に思われるだろうか」は、言い換えると「私のどんなまずいことが発見されるだろうか」という問いです。
他人が混ざっているので、妄想が膨らみます。
自分が他人に言ってほしくないことを的確に列挙することができる問いでしょうね。
これも、そう言われちゃう前提になっています。
こういったことをいくら考えていても、現実は変わりません。
むしろどんどん萎縮していきます。
行動しない理由を探すのには役には立ちますが、人生の役には立たないでしょうね。
おわりに
あまり役に立たない問いってたくさんあります。
ついつい考えすぎちゃう、という人は、考えすぎることが問題じゃなくて、問いの立て方がまずいと思った方がいいです。
まずは自分がそういう問いをしていると思って、自分のことを観察してみてください。
- 何かあったらどうしよう
- どんな風に思われるだろうか
といった問いですね。
そして、そのことを考えていることに気づいたら、別のことを考えるようにしましょう。
「別のことって言っても、何を考えたらいいの?」と思ったら、いい感じですね。
考える力はあるのですから、そのことを考えてみた方が、人生の役に立つことでしょう。