長野県の東信地区、佐久地域に移住してから7年目に突入しました。
今にして思うとここに移住して本当によかったと胸を張って言えます。田舎暮らし楽しいです。
そんな経験を踏まえ、これから移住を考えている人向けに何か伝えたいことがあるとしたら、次のようなことだったりします。
- 現地を訪れる
- 現地のひとの話を聞く
- 肌感覚を重要視する
現地を訪れる
まず、絶対に現地には行ってください。
行かなきゃ何もはじまらないです。
インターネットで調べたり、本や雑誌で調べても出てこない情報が、現地には山のようにあります。
あなたの望むような情報が、あなたの望む形でネットに出てくることはほぼないと思います。
-10℃って寒いと思いますか?
たぶんかなり寒いだろうと想像すると思いますが、これがどのくらい寒いのか、あるいは思ったより大したことないのか、体験してみないとわかんないですよ?
これはマジです。気温と暑い寒いは、数値だけじゃ測れない何かがあります。
例えば私が住んでいるあたりは晴天率が90%を超え、日差しが強いです。
気温は2℃くらいなのに、外で作業してたら暑くなっちゃってTシャツ1枚で作業していることもあります。
結局のところ、現地に行くまでにやれることは、どれだけやっても準備であり、移住にはならないのです。
私たちも移住前に、このあたりの地域に10日くらいは訪れています。
現地のひとの話を聞く
そして、現地のひとの話を聞いてください。
現地に不動産屋さんがあるようなら、そういうところで話を聞いてみるのでもいいです。
この辺は住みやすい、この辺はこういうことがある、この辺は・・・とかいう話を教えてくれます。
もちろん全部鵜呑みにはできませんが、土地勘を掴むにはいい情報を不動産屋さんは持っています。
アンテナショップなんかでも移住に関する情報は得られますし、イベントも適宜やっているので、そういうところに行って現地の人の話を聞くのもいいでしょう。
私が住んでいる御代田町は移住を考えている人向けのパンフレットもありますが、現物は現地にしかなかったりします (御代田町のはインターネットでも見られるようです)
何気に我が家もインタビューされていて、パンフレットに顔を出していたりしますので、見てください。
結局、私たちが住んでいるところは人が作っているので、その地の人の生の話を聞くことは、ネットや雑誌でまた聞きする話より遥かに価値があります。
我が家でよければ遊びに来てもらって全然OKです。
人とのつながりを作っておくと、移住するときに支えになります。
肌感覚を重要視する
あとは肌感覚を大事にしてください。
多分ね、どれだけ頭で考えて、メリットやデメリットを考えて、シミュレーションをしてetc.しても、そんなので答えは出ないです。
理性や理屈だけではまず決められません (移住先の条件は多すぎるので)。
現地に滞在しているときに、なんかいいな、ここなら住んでみたい、という感覚が大事です。
そういう肌感覚で住む場所を選んだことってありますか?
普通は生まれがそこら辺だからとか、学校が、仕事が、とかいう理由で住む場所を選んだことしかないのではないでしょうか。
だから、肌感覚で選ぶなんて不安になるかもしれませんが、住んでみてよかったなーと思うとしたら、肌感覚で選んだところだけです。
特定の条件で選んだら、そのうち条件なんて変わってくるんだから、「なんか違う」と思うようになるものです。
これはパートナーを選ぶのとも同じかもしれません。
理屈では語れないけど、そういった感覚は嘘をつけないものです。
我が家は奥さんが「この家に住みたい!」と言って決めたところに住んでいて、とても満足しています。
自分の意志や体感で住みたいところを選び、住むというのは本当に素晴らしい体験をもたらしてくれます。
オススメは「移住体験ツアー」に参加すること
オススメなのは、気になる地域の「移住体験ツアー」があればとにかく参加することです。
大部分の費用は相手持ちでいろいろ体験できて、ほとんど自分の懐を痛めることなく、ここで紹介した3つのことができるからです。素晴らしい!
私たちも移住先を考えているときに、ツアーに参加しています。
ほとんど佐久のあたりに住もうと思って決めかけていたときに、たまたま佐久地域の移住体験ツアーが開催されることを知り、すぐに申し込んで参加してきました。
そのツアーで得られた体験や人のつながりは、移住後にも資産になっています。
ちなみに、佐久地域で移住体験ツアーを開催して、はじめての移住者が我が家だったとのことです。移住当初に、体験ツアーを担当していた職員さんから聞きました。
私が住んでいる御代田町もそういうツアーをやっていることがあって、昨年は我が家も移住の先輩として呼ばれて行ってきました (私は都合が合わず、参加しなかったけど、奥さんが子連れで行ってきました)
自治体がやっているものもあれば、こうして業者さんがやっていることもあります。
移住体験ツアーに参加するのはオススメします。
もしそういうツアーに参加するような時間は取れないというのなら、、、たぶん移住はしない方がいいので諦めてください。
これから自分が数年間住もうと思っている場所を体験するのに数日も取れないなら、移住はオススメしません。
移住するには結構なエネルギーが必要だからです。そして、慣れない土地に住むのにもエネルギーがいります。
数年後にまた考えてください。
ただ、あなたが住みたい場所は移住体験ツアーをやっていないかもしれません。
そのときは自ら現地に行って色々情報を集めてください。
だいたい、役場や観光案内所に行けば移住に関する情報を扱っているものです。
そういうところに行っても移住情報がないのだとしたら、その町は移住を望んでないと思って別のところに行ったほうがいいと思います。
移住先は山のようにありますからね。
おわりに
私自身が移住するときにやったことや、移住後に「これはやっといてよかったなー」と思ったことを3つあげてみました。
実際のところは住んでみないとわからないことの方がよっぽど多いのですが、それまでにやれることで言えば、ここで挙げたようなことはできます。
移住するからと言って死ぬまでそこにいる必要はないけど、自分の人生の数年を過ごす場所を選ぶわけだから、それなりにエネルギーはかけた方がよいでしょう。
現地に行って、現地のひとと話して、居心地のよさで決める。
結局のところ、移住先を選ぶなら、地道で愚直なやり方がいいのだと思います。