【書評】「仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい」成功への時間を早め、仕事と人生を激変させるヒント

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コーチという仕事をやっている職業柄、アウトプットすることに関しては常に意識していますし、クライアントさんにも強く訴えています。

というのも、私たちが何かしら成果を得たいとかいうときに、アウトプットなしで実現することはないからです。

おかげでこの本が目に止まったので、読んでみました。

本「仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい」

まず、本書の著者は、一体どんな風にアウトプットしているのか、するのをよしとしているかを知りたいなーと思っていました。

また、「99.9%アウトプットを先にしなさい」と訴えている著者がどんなメンタリティなのかも気になりました。

そして、筆者の言うとおりに、アウトプットを先にするというマインドセットを持つと、どんな成果が得られると筆者が主張しているのかも気になりどころでした。

アウトプットの時間を意識して増やす

本書では、アウトプットの重要性について口酸っぱく、徹頭徹尾訴えています。

タイトルのとおりですね。

筆者いわく、インプットなんて全く意味をなさないゼロプットであり、何かしらスキルなり知識なりを身に着けたいなら、インプットしている暇があったらどんどんアウトプットしろ、とのことです。

なぜなら、私たちは覚えたことを片っ端から忘れていくからです。

「忘却曲線」という考え方があって、簡単に言うと、私たちの記憶は、覚えたときを100%としたら、20分で半分のことは忘れてしまうという調査結果があります。

だから、

20分で忘れることに時間をかけるなんて、こんな非効率なことはありません

とか、

インプットに命をかけるヒマがあるくらいなら、行動することこそが最速で結果を生むのです

などと書かれています。

私たちはつい「一生懸命頑張った」とか、「感情」を基準にやってる/やってないを判断しがちなところを、「何時間アウトプットしたか」という時間を基準にするよう提言しています。

じゃあ、どのくらいアウトプットすればいいのかというと、よく、何か1つの分野で一流になるには最低1万時間が必要であるという「1万時間の法則」があります。

ただ、その分野に関してただ1万時間関わればいいのではなく、アウトプットの時間が1万時間になるようにすることだと著者は言っています。

なぜなら、

アウトプットの時間を1万時間とってこそ、一流になれる

からです。

勉強時間とか、仕事時間とか、なんとなく全部「時間」としてますが、このうち「アウトプットの時間」ということを意識してみると、一体私たちはどれだけの時間をアウトプットに費やしているでしょうか?

コーチをしていても、成果が出てない人はまずアウトプットに費やしている時間が短いです (ほとんどインプットに費やしている)。

逆に、成果が出ている人は、アウトプットに費やしている時間が長いです。

まさにそういうことだと思います。

相手が行動を起こすと、私の仕事の成果になる

本書では、稼ぐスキルというのにも言及していました。

アウトプットするほど成果が出るというのは、自分のことだけではありません。誰しもがそうです。

つまり、あなたのアウトプット (話したり書いたりすること)により、相手の行動が変わって、その人のアウトプットが出ると、あなたの仕事の「成果」になるのです。

コーチなんてまさにそういうお仕事で、クライアントさんが成果を出すことに価値があり、その対価をいただいています。

カウンセラやコンサルタントといった職種の人も同じです。

また、会社員でも全くこれは当てはまります。

わかりやすいところだと、営業であれば、お客さんが買ってくれれば自分の成果になりますよね。

その他、どんな場面でも、仕事をしている以上は関わっている人がいて、その人が何かアウトプットを出すようになると、あなたの成果になるのです。

だから、いかにして相手をやる気にさせるか、行動を起こさせるか、といったことについても本書では言及しています。

その1つの方法として、ストーリーを伝えることが紹介されていました。

ストーリーの構成は、簡単なものだと2W1H (Why, What, How)を使えばよいでしょう。

だいたいこの形にしておけば、話を聞いた人は「ああ、そういうことね」と理解してくれます (理解した気分になります)。

これは社員研修でもよく教えている内容で、私たちは人の話を聞くときに、「なぜ?何を?どうやって?」という3つの疑問を持って聞いているからです。

この3つの疑問に答えていくことで、相手には納得感が生まれて、行動を促しやすくなります。

また、どこかの本やサイトで見てきたような抽象的な話ばかりするのは共感を呼びません。まあ、そりゃそうだよなー、くらいにしか取ってもらえません。

自分自身の具体的な体験談を混ぜるとより強く相手にイメージさせることができます。

本書では、

抽象的な話 : 具体的な話 = 2 : 8

くらいにするのがよいと書かれています。

私もそんなもんかなーと思います。

自分をブランディングする

あと、自分をブランディングすることについても書かれていて、これはわかりやすいと思ったことがありました。

それは、

簡単にブランディングを身につける方法として、自分の「こだわり」を伝えるという方法があります。「自分はこうなりたい」「こうしたい」「こういうことに興味がある」「こういう目標を達成する強い思いがある」といったことを話すのです。これが、自分のブランディングになります。

というものです。

ブランディングすると言っても何をしたらいいかピンとこないわけですが、自分がこだわっていることを語るというのであればちょっとわかる気がします。

例えば、私はNLPというのに触れてから、かれこれ10年くらい学び続けています。だから、この分野に関してはすごく物申したい気持ちを持っていたりします。

コーチングもそう。

人の成長というのに興味があります。

私で言えばこういうものですが、誰にだって「こういうことに興味がある」とかいうものはあるじゃないですか。

それを語りましょう、ということです。

そうしているうちに、「あの人は○○の人だ」と認識されるようになり、それはつまりブランディングされている、ということになります。

仕事で自分を定義する人は多いですが (コーチだとかライターだとか、エンジニアだとか営業だとか)、興味あることやこだわっていることで自分を定義すると人の心には刺さるんでしょうね。

おわりに

本書を読んでいると、さっさと行動しようという気持ちになっていきます。

それに、とにかくアウトプットしろと言われている以上、書評を書かないわけにもいかないでしょう? (笑

個人的には、後半はやや興味がなくて飛ばし読みになっていった感はありますが、得られるものはいくつかある本でした。

とにかく、アウトプットしましょう、行動しましょう。そのためのインプットをしましょう。そして、アウトプットこそ最高のインプットになります。

私にとっては、そんなことを語ってくれる本でした。

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