「NLPトレーナー ブラッシュアップトレーニング」に参加してきました。
このセミナーは、NLPトレーナー向けのセミナーで、講師はスペインからやってきたNLPマスタートレーナー、フランシスコ・ザビエル・ピルラ・ロレンス教授。
このセミナーの前2日に渡って、ザビエルの「NLPマインド&ハートワークショップ」というのが開催されていて、私はそこからの続きで参加してきました。
NLPトレーナー ブラッシュアップトレーニング
前2日のセミナーに引き続き、こちらのセミナーに参加したのは、やはりザビエルの話を聞きたかったからです。
もちろん、私はNLPトレーナーとしてのスキルアップを図りたいというのは常々思っていて、今回がどんなセミナーになるか楽しみにしていました。
ザビエルはスペインという異国の地で活動していて、我々とは異なる文化圏、異なる価値観、異なる視点からNLPを見ており、彼の視点というのは私にとってとても興味深いものです。
過去2年、ザビエルが初来日セミナーを開催したときから彼のセミナーに参加していて、会うたびに新しい発見があります。
きっと面白いことが聞けるだろうと期待して、このセミナーにも参加してきました。
「先生」と「トレーナー」の違い
このセミナーの中で一番印象に残っているのは、「先生」と「トレーナー」の違いについてです。
このスタンスの違いを意識することは、私にとってすごく価値あるものだと思いました。
ザビエルはマーク・トウェインという作家の言葉を引用して、こんなことを言っていました。英語だったから正確にはどう言っていたかわからないのですが、こんな感じのことです。
「先生というのは、それができなかったから先生になった」
ミュージシャンになれなかったから音楽の先生をしているし、作家になれなかったから国語の先生をしている、というわけです。
マーク・トウェインと言えば「トムソーヤの冒険」を書いた人で、「事実は小説よりも奇なり」などといった名言をたくさん残している人です。先の言葉もなかなか奥が深い感じがします。というか、結構辛辣な物言いだと思います (^^;
NLPを教える人のことは、「NLPトレーナー」と言います。NLPの「先生」とは言いません。資格名も「NLPトレーナー」です。
では、なぜ、NLPトレーナーと言うのか。
それは、受講生が「NLPのスキルを使えるようになる」よう教えるからです。
もちろん、そのスキルについて、自分自身ができなくても、受講生ができるようにならなくても、知識として教えることはできます。
それは、マーク・トウェインの引用からすれば、「先生」の仕事だというのです。「トレーナー」の仕事ではありません。
そういうものって今やいっぱいありますよね?
私だってブログが何百万PVになる方法を教えることはできますし、自分のオリジナル商品がバカ売れしてウハウハになる方法を教えることだってできます。
こういう「先生」というのは、実にたくさんいます。わんさかいます。
ちょっとGoogleで検索してみればボロボロ出てきます。
そこで私は思ったんですよね。
自分は「先生」をするのか。「トレーナー」をするのか。
今は「先生」をやっているのか。「トレーナー」をやっているのか。
受講生に知識を教えるだけなのか、受講生が実践できるように教えるのか。
こういう意識はすごく大事なことだと思いました。
そして、私は「トレーナー」でありたいと思いました。
そういう姿勢で、コーチングに臨みたいし、研修やセミナーを行いたいです。
うまく機能するかはまだわかりませんが、「先生」と「トレーナー」の違いを意識することは、今後の私の活動にとって結構大きな違いになる感じがしました。
批判的思考を持つこと、NLPが全てを解決するものではないと認識すること
あと、ザビエルはこんなことも言っていました。
「NLPは存在しません。NLPはただのモデルです。創立者のリチャードも、『I made it up ! (これは私が作ったものだ!)』と言っています」
彼は、NLPで全ての物事が解決するとは限らない、とハッキリ言ってます。
これはコーチングでもカウンセリングでもなんでもそうなんですが、そのスキルなりテクニックなりを学んだ人は、それがあれば何でも対応できる、みたいな風にどうしても考えがちなんですよね。
もちろんこういった技術はいくらでも応用が利きますし、NLPって一見万能な感じがしちゃうのですが・・・
あと、コーチングなりカウンセリングなりをやる側がそう思ってないと、自分の価値基準が崩壊してしまいます。なんか、何でも対応できるとか言わないと売れない感じもしちゃうし。
私もNLPを習った当初はそういう考えになっていた気がしますが、今は、NLPはクライアントさんの課題に対して、最もうまくいく方法の1つ、くらいに捉えています。
NLPは単なるモデルなのだから、NLPバンザイ完全説ではなく、本当のところはどうなんだろう?と考える、批判的な思考というのも必要だ、とザビエルは警告しています。
彼は、これはNLPに限らず、コーチングなどにも欠けている視点だといいます。
質問してたら全部解決するかっていうと、そんなはずないよなーと普通の人は思うのに、なまじコーチングを学んじゃうと、質問でイケると思っちゃう人もいるってことです。
ザビエルは、2年前にはじめて日本でセミナーをしたときから毎年このことを言っています。
「本当のところはどうなんだろう?」と考えることが、さらなる探求になり、一層理解が深まったり、新しい視点を持ったり、別のものを生み出す原点になり得ます。
こうした批判的思考というのも持ち続けたいものです。
おわりに
「NLPトレーナー ブラッシュアップトレーニング」ということで、NLPトレーナー向けのセミナーに参加してきました。
セミナーでは、参加しているNLPトレーナーの1人1人の今の悩みや課題を扱いながら、トレーナーとしての心構えやあり方といったところから、細かいテクニック的なところまで、幅広く網羅していました。
ザビエルは、「自分自身が、もっと高いレベルにいるというのを表現して欲しい」というようなことを言っていました。
そうあるためにも、またNLPの全体的な復習をしたり、過去のザビエルのセミナーの内容を振り返ったりする時間を取ることにしました。
あと、最近Podcastをやろうかな、とか思っているので、そういうチャンネルを増やすことにチャレンジするのもいいかもしれません。
どういう形で私の表現をするかは今は内緒です。引き続きこのブログというメディアは続けていくし、他のチャンネルにもまた挑戦してみるかな、という感じで考えているところです。
セミナーに参加していて、やっぱりNLPのトレーニングをする、というのをもっとやりたいなーと思いました。
NLPのことを教えて欲しい!という人は、どしどし声をかけてくださいね。