「習慣」というと、何を思い浮かべるでしょうか?
- 毎日歯を磨く
- 毎週月曜日は瞑想をする
- ランニングを日課にしている
- 本を読んだらブログに記事を書く
などなど、いろいろありますよね。
おそらく、定期的に行っている行動のことを思い浮かべるのではないでしょうか。
ここでは、こういう習慣のことを「行動習慣」ということにします。
そう、あえて「行動習慣」と名前を付けるということは、習慣って、行動だけじゃないってことです。
「考え方」も実は習慣化されている!
例えば、あなたの周りでいつでもポジティブなことを言っている人っていませんか?
「どんまい、どんまい、次がんばろう!」といった声がけをしてくれる人とか。
あるいは、いつでもネガティブなことを言っている人もいたり。
「オレ、いっつもこうなっちゃんだよなー」といった感じで。
そして、いずれのタイプにせよ、こういう人たちは基本的に「いつでも同じように反応している」感じがしませんか?
そう、実は、「考え方」も習慣化されているんです!
しかも、ポジティブ/ネガティブという2極ではなく、実際はもっと複雑です。
- 何でも人のせいにする
- 何でも自分で抱え込む
- いつも前向きで明るい
- 自分はいつだってダメなやつだと思っている
- 人の言うことは当てにしない
- 誰の言葉でも信じてしまう
などなど。
これ、「基本的に同じような考え方をする」とか「考え方がパターン化している」という点で、「行動習慣」と同じじゃないですか?
だって、「行動習慣」って、「基本的に同じような行動をする」とか「行動がパターン化している」ということです。
全く同じですよね。
ここでは、「思考習慣」とでも言っておきましょうか。
「思考習慣」は、自分にとっては当たり前過ぎて気づきにくい
「行動習慣」に比べて、「思考習慣」は目に見えないし、自分じゃ気づきにくいです。
なぜなら、自分では何の疑いもなく、そういうものだと思っちゃうから。
例えば。
「今日はいっぱい仕事して疲れたし、ガンガン飲むぞー!」
というのが、当たり前のように受け入れられる人。
それ、当たり前じゃないですから。
「いっぱい仕事して疲れた」のなら、論理的には「休息をとる」のが筋ではないですか?
いえいえ、納得できなくてもいいです。
ただ、世の中には「今日はいっぱい仕事して疲れたし、帰って寝よう」という人もいれば、「今日はいっぱい仕事して疲れたし、奥さんとゆっくりお話ししよう」なんていう人もいるんです。
だから、「今日はいっぱい仕事して疲れたし、ガンガン飲むぞー!」というのがすんなり受け入れられる人は、そういう思考パターン、「思考習慣」があるということなんです。
「思考習慣」は、変えられる
『そういうものだとしたら、「思考習慣」ってそう簡単には変わらないんじゃないの?性格みたいなもんだし』と思ったなら、いいセンいってます。
そうなんですよね。
なかなか気づかないので、まず変えるキッカケが見つかりにくいです。
気づいたとして、じゃあどうしていこうか、という作戦も考える必要があります。
また、その「思考習慣」が出現したときに、「おっと、こういうときはこうするんだった」と作戦を実行する意志力が必要になります。
逆にいうと、気づいて、作戦を実行していれば、「思考習慣」は次第に変わって行きます。
心配性な人は、心配する思考トレーニングを常に磨いている
心配性な人は、何でも「心配すること」を繰り返していて、「心配する」思考のトレーニングをしているので、いつだって「心配」なんです。
まさにトレーニングの成果ですね。
これは脳の回路からすれば、数学のトレーニングをしていれば、数学が強くなるのと同じです。
したがって、「心配すること」のトレーニングをやめて、たとえば「楽観的にみること」や「うまくいく方法を考えること」をトレーニングしていけばいいということになります。
もし心配性の人が楽観的になりたいなら、つい「心配してしまう」ときに、「心配・・・だけど、まあなんとかなるや」などと付け加えていけばいいんです。
「楽観的にとらえる」トレーニングをしていけば、次第に「楽観的にとらえる」ことが上手になっていきます。
本当に思考は現実化する!
心配性な人が、「心配すること」のトレーニングに精進しているおかげで、心配の種は尽きることがありません。
そう、本当に「思考は現実化する」わけです。
いえ、こちらの本に、この記事に書いているような内容が書かれているわけじゃないんですけどね (^^;
なので、「行動習慣」がなかなかつきにくい人は、こんな「思考習慣」を持っている可能性があります。
- 毎日コツコツやっていくのは苦手
- やれなくても仕方がない、当たり前 (先に言い訳を言うタイプに多い?)
- できたらいいけど、どうせ自分にはムリ
- オレは意志が弱いからなー
- 本当にそれ (習慣化したいこと)に意味があるのかな
- どうせやるなら完璧にやりたいよね
などなど。
ね?
こんな「思考習慣」がある人が、「行動習慣」を身につけるのって、ものすごく大変だと思いませんか?
では、どんな「思考習慣」があれば、「行動習慣」に結びつきやすいでしょうか。
是非、考えてみてくださいね (^_^)
おわりに
「考え方」にも習慣がある、と捉えてみると、いろいろと面白いことに気づくかもしれません。
そういうのは普段の会話の中でぽろっと出てきます。
相手のよく言う台詞に耳を傾けていると、その人の「考え方」の習慣がよくわかってきます。
そして、その人はその通りに生きていることがわかります。
そういうのが自分にもあると思ってみてください。
どうせなら、役に立つ「考え方」の習慣を持ちたいですね。