人は問いを立てると答えを探そうとします。
だからこそ、「どんな問いを立てるか」が私たちの成果にものすごい影響を与えています。
それどころか、「問いの立て方」が私たちの現状を作り出しているといってもいいです。
あなたは役に立つ問いを立てられているでしょうか?
それとも、役に立たない問いを立ててばかりでしょうか?
思考停止する「問い」
新入社員などはよくこういう質問をすることがあります。
「どうしたらいいですか?」
これは、「問い」ではあるのですが、
「『こうしたらいい』という正解を求める問い」
になります。
もちろん、はじめてのことで右も左もわからないなら聞くしかないです。
ただ、この問いは思考停止をもたらします。
というのも、この「問い」に、質問者本人が答えるとしたら、
「わからない」
という回答になるからです。
その人の中では、もう思考が止まっています。
つまり、これ以上考えることができない「問い」になってしまいます。
こういうたぐいの、自分が答えるとしたら、
- 「わからない」
- 「思いつかない」
などという回答になる「問い」は、思考停止する質問になります。
それより先に思考が進まないからです。
コーチングをしているときに、クライアントさんが
「こういうときはどうしたらいいですか?」
と聞いてくることも少なからずあるのですが、、、
こういう「問い」が多い人は、だいたい行き詰まっています。
自分の中で、どこか間違いのない、うまく行く方法を探していて、そして自分の中ではノーアイデアなため、思考が止まっているからです。
こういう人はなかなか成果を得られていない感じがします。
1歩先に進む「問い」
では、こういう問いはいかがでしょう。
「例えば、こうしたらどうなるだろう?」
これなら、その仮説を実行したとして、その先に何が起こるかについて考えることができます。
もちろん、それでもまだ「わからない」かもしれません。
ただ、先の
「どうしたらいいですか?」
よりは、自らの頭で1歩先まで考え抜くことになります。
他にも、
- 「例えば、なにをしたらいい?」
- 「それをしたらどうなる?」
という質問のセットにすれば、一歩も二歩も思考は進みます。
こういった、先に進むための「問い」を立てる人ほど行動も早く、成果を得ています。
「問い」を立てることで、その答えを探そうとして、自分の頭で考えるからです。
おわりに
「どうしたらいい?」と自問しちゃってもいいです。
そんなときは、それに続いて
- 「例えば、なにをしたらいい?」
- 「それをしたらどうなる?」
という問いのセットに切り替えてみてください。
これだけでも一歩も二歩も進んだ思考になります。
もしかしたら、あなたの中にすでに答えはあって、探してもらうのを待っているのかもしれません。
ぜひ先に進むための「問い」を意識してみてください!