私はほぼ毎朝やっている習慣があります。
それは、起き抜けにモレスキンノートに1ページ、とにかく頭に浮かんだことをアウトプットすること。
そして、「今、自分がやりたいこと/やりたくないこと」をリストアップすることです。
「モーニングページ」のススメ
朝、目が覚めたら、Togglの「睡眠」タスクを終わらせ、Twitterで「おはよう。」とつぶやきます。
そのあと、モレスキンノートを手に取り、1ページ丸々、とにかく書きます。
書く内容はなんでもいいです。
頭に思い浮かんだことを、そのまま、そのまま、言葉にしていきます。
2013.4.1 (Mon) <MP>
眠い。お腹すいた。首がいたいなー。肩も凝っているな。まだねむい。寒いぞ。NSLに行ってよかったな。また人とのつながりができた。今日はしっかり作業して帰ろう。何度かお会いした人もできて、セミナーの居心地が良くなってきたな。・・・
といった感じです。
こうすることで、頭の中がどんどんクリアになっていき、フロー状態になっていきます。
ポジティブだとか、ネガティブだとかいった判断は挟みません。
本当に、頭の中に思い浮かんだ順番に、そのままの言葉で書き綴ります。
誰に見せるわけでもないので、思い切って書きます。
これは、「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という著書で紹介されている「モーニングページ」というものです。
こちらの本では、「モーニングページ」は毎日ノート3ページ分書くよう紹介されています。
私は何日か書いてみた結果、モレスキンノート1ページ分に落ち着きました。
たまに書きたいことが止まらなくなって3ページくらい書いちゃうこともありますが、それもアリです。
とにかくガシガシ書きましょう。
やりたいこと/やりたくないことをリストアップ
「モーニングページ」を書いたら、次は「今、自分がやりたいこと/やりたくないこと」をリストアップしていきます。
これはiPod TouchでEvernoteに書いていきます。
具体的にやりたいこともあれば、自分がどうありたいかといったことも書いています。
これも思いつくままに書いていきます。
「やりたいこと」を5分ほど。
「やりたくないこと」を1分ほど。
時間をかけてリストアップします。
ほど、と言っているのは、正確にタイマーで測ってはいないからです。
これは「No Second Lifeセミナー」に出た時に、主催者の立花 岳志さん (@ttachi)がやっているというのを聞いて、これはいいなと思い、自分なりに続けやすいよう、アレンジして取り込みました。
2012/11/18から記録がありますね。
セミナーが11/17だったので、翌日から取り入れたみたいです。
もともとセミナーで聞いたのは「やりたいこと」が5分30秒、「やりたくないこと」が30秒でした。
あと、想像ですが、立花さんが書いているリストの内容はより具体的な行動レベルのことなんだと思います。
その辺は、自分らしく、かつ、続けやすいようにアレンジしています。
iPod Touchで書くのは、予測変換が使えるから。
1日経ったくらいで「やりたいこと」も「やりたくないこと」も、それほど変化しません。
だから入力が速い。
立花さんはiPhoneでやっているそうで、どこかの雑誌取材で同じようなことを答えてましたね。
私もそう思います。
そして、あるとき、なんだこれ!?みたいなのが出てくるのがまた面白いです。
あとは、スキーの大会当日とか、セミナー当日といったイベントの日、もしくはその前日と、今日のような平常日では書くことが変わってくることも面白いです。
ここ数日のトレンドで言うと、「やりたいこと」の中には
- ブログを書く
- iPhone/Android/Macアプリ開発をする
- 自転車に乗る
- 本を読む
といった、具体的なやりたいことから、
- 自分らしくある
- のびのび過ごす
- 余裕をもって過ごす
- 大切なものを大切にする
といった、自分のありたい姿がよく出てきています。
逆に「やりたくないこと」の中には
- 人の期待に応える
- 時間を拘束される
- 悩む
- せかせかする
といったことが出ています。
私の場合、「やりたくないこと」は、具体的なこと、よりは、生きる姿勢のようなもの、が出てくることが多いですね。
「モーニングページ」、「やりたい/やりたくないことリスト」を毎日作る効果
こういった自分の生の声を聞くことって大切です。
起き抜けの「モーニングページ」は、自分の願望や欲望にダイレクトにつながっています。
そして、起き抜けなので良し悪しの判断するほど頭が働いていません。
だからこそ、自分が本当に思っていることを拾い上げることができます。
新聞やテレビのニュースを見たり、TwitterやFacebookを見た後 (何か外から情報をインプットした後)だと、どうも自分の本当の声が聞こえづらくなります。
外の価値観を取り込んでしまうので。
会社に行って仕事をして帰ってきた後は確実にダメですね。
やってみてもいいですが、おそらく、書くのは仕事のことだったり1日何があったかといったことに縛られるでしょう。
なので、これは本当に起き抜けにやることが大事です。
続けるとわかるのですが、頭の中がスッキリしていきます。
そして、「モーニングページ」に続けて「今、自分がやりたいこと/やりたくないこと」をリストアップする作業。
これが見事な組み合わせです。すばらしいコンボです。
先ほど、自分の生の声を聞くことができる、ということを書きましたが、それが続くんですね。
「モーニングページ」で頭の中がフロー状態になっていて、思ったことをスッと吐き出す準備ができているので、「やりたいこと」も「やりたくないこと」もポンポン出てきます。
やり始めたころは引っかかりを感じましたが、今ではポンポン出てきて、あっという間に5分くらい経っちゃいます。
あと、「やりたいこと」が5分ほど、「やりたくないこと」が1分ほどという時間配分も絶妙。
この時間が逆だと、1日が「やりたくない」気分で始まっちゃいますからね (^^;
「やりたいこと」を朝一で頭の中から取り出し、
書き出すことで「やりたいこと」を頭の中にインプットできるので、
その日にそのとおりに行動する確率が上がります。
2つのタスクをすると、だいたい合わせて20〜25分ほどかかりますが、これで1日を始めるとすごくスッキリします。
一気に頭が起きてくるので、1日のウォームアップには最適ですね。
「モーニングページ」、「やりたい/やりたくないことリスト」は、セルフカウンセリングになる
「モーニングページ」でやっていることは、カウンセリングの技法で言うと「クリアリング」に相当する、と私は思っています。
だからスッキリするんですね。
「クリアリング」では、頭の中に浮かんだことをそのまま口に出します。
聞き手の人は、何も言わず、ただ聞いているだけ。
ポジティブなこともネガティブなことも、大事なこともどうでもいいことも、とにかく口に出すんですね。
それをただ聞いてくれる人がいる。
その人はなんの意見も挟まず、なんの判断もせず、評価もしません。
これをするだけですごくスッキリします。
個人的には、この「クリアリング」をする機会があるだけでも、鬱をはじめとするメンタル的な疾患はかなり防げると思います。
メンタルヘルスに最適なんです。
「モーニングページ」は聞き手はいませんが、頭の中に浮かんだことをそのままの言葉で、そのままのサイズでアウトプットするという意味では、「クリアリング」と似ています。
むしろ聞き手がいない分、自分の本当に正直になることだってできると思います。
人前ではつい見栄をはったり強がったりしちゃう人にはいいでしょうね。
ということで、この2つのタスクのコンボは超オススメです!
自分らしくあるために、自分の価値観を見つめるために、続けてみてください。