やりたいことを実現するには「計画」を立てましょう。
私たちがやりたいと思っていることは、基本的に「実現したことがないこと」です。
実現したことがないので、実現するかもわかりません。
そのときに役に立つのが「計画を立てる」ことです。
実現するかもわからないものこそ、計画を立ててみてください。
計画を立てる本当の理由は、実現したことがないことを実現するためだからです。
コーチングセッションの最初に計画を作る
私のコーチングプログラムの中では、一番最初のセッションでクライアントさんと一緒に向こう半年ほどの大雑把な計画を作ります。
すると、不思議なことに、特にコーチがあれこれ言わなくても、クライアントさんは自然とその計画どおりに行動して、成果に向かうようになります。
コーチングに「計画を立てる」というセッションを取り入れる前と後で、クライアントさんの目標達成率やモチベーションの高さに、かなりの違いを感じています。
つまり、「計画を立てる」というのは、やりたいことを実現するということにおいては非常に効果的だということです。
ここでは、私のコーチングプログラムの中で最初のセッションでやっている「計画の立て方」を紹介します。
計画を立てる意味
多くの人が、やりたいことがあっても、ほとんど何も手を付けられずに立ち止まっています。
何から手を付けたらいいかわからないからです。
だからいつまで経ってもそのことは実現しないのです。
そこで「計画を立ててましょう」というと、面倒くさいとか、どうせそのとおり行かないし、とか、どちらかというと計画を立てることに対する懐疑的な意見がよく出てきます。
それもまあ、仕方がないかもしれませんけどね。計画を立てる本当の理由なんて教えてくれる人はいませんから。
ただ、計画を立てることで、
- 何をしたらいいかわからない
- 何から手を付けたらいいかわからない
- どのくらいの期間がかかるのかわからない
といったことが、
- ひとまずこの順番にやってみよう
- こんな感じでこのくらいの期間やってみよう
と思えるようになります。
こうして計画を立てて、こんなふうに思えるようになっただけで、実現するかもわからなかったものが、「実現する気がしてくる」からです。
この「実現する気がしてくる」という感じがあるだけで、多くの人は一気にモチベーションが上がります。
それまでなんだかわからなかったものが、具体性を持ち、自分で働きかけることができるものなのだと認識できるからです。
まずは大雑把な計画を立てる
「計画を立てる」面倒臭さは、「具体的なやることレベルで考えなきゃいけない」という思い込みから来ています。
そうやって教わってきましたし、仕事で立てる計画はそういうものですからね。
ただ、実のところ、私たちが人生の中で「やりたいことを実現する」というレベルいうと、かなり大雑把な、ざっくりした計画を作るだけでも十分に効果があります。
そもそも私たちがやりたいと思っていることは、あまり形にすらなっていなかったりします。非常に抽象的に捉えていることが多いです。
それが少しなりとも具体化すれば、一気に現実味を帯びてくるのです。
ここで言っている「計画を立てる」手順は、
- ゴールを決める
- ゴールを実現するために取り組むテーマを決める
- テーマを実行する順番と、期間を決める
という流れです。
私のコーチングプログラムの中では、最初のセッションで6ヶ月間の計画を作っています。
1. ゴールを決める
いつまでにどんなことを実現していたいかを決めます。
6ヶ月~1年後くらいにこのことを実現していたい、というもので決めてください。
ここでポイントになるのは、そのゴールが実現したかしてないかが自分の中でハッキリわかるようにしておくことです。
「プロコーチになる」とか「プロブロガーになる」みたいなのは、それが実現したかいまいちわからないのでNGです。
「クライアントさんを10人獲得する」とか「ブログによる収入を月1万円にする」などであれば、実現したかしてないかハッキリわかりますよね。
自分の中で、そのゴールは何をもって実現したといえるか、ということを意識して決めてください。
2. ゴールを実現するために取り組むテーマを決める
1.で決めたゴールに向かっていくために、どんなことをしていけば良さそうでしょうか。
ここでポイントになるのは、大雑把でいい、ということです。
ここで決める「テーマ」というのは「方向性」です。
「具体的に何をやるか」はやっているうちに決まってくるので、ここでは「方向性」だけ決めましょう。
テーマの例としては、
- 自分のことを深く知る
- ゴールを明確にする
- 3ヶ月の目標を達成する
- セルフイメージを高める
- 次のゴールを明確にする
- ビジネス知識を学ぶ
- ビジネススキルを実践する
- マーケティングについて学ぶ
などといった感じです。
具体的に何をやるかはここでは気にしないでよく、これらのようなレベルで十分です。
5〜6個くらい決めてください。
3. テーマを実行する順番と、期限を決める
2.で決めたテーマを計画表に落としていきます。
今後6ヶ月の間で、何から手を付けましょうか?
どの順番にやるとよさそうですか?
それぞれどのくらいの期間で取り組みましょうか?
テーマによっては6ヶ月ずっとだというものもあるかもしれませんが、ここでは「この期間は特にこのことに集中する」という感じで決めてください。
期間がかぶってもいいですが、2つも3つもかぶっている期間が続くのでは、計画として役に立ちません。
おすすめなのは、ある期間中に同時に取り組むテーマは、1つか2つにしておくことです。
よくわからない場合は、1つのテーマを1ヶ月ずつやっていくのでもいいです。
ガントチャートのような形で書くとわかりやすいでしょう。
計画表を眺めてみる
こうして計画を作ったら、全体を眺めてみてください。
最初にゴールを決めた時点では「どうなることやら」と思っていたことが、「なんとなくこのとおりやったら実現するんじゃないか」という気がしてくるのではないでしょうか。
計画を見て、「ああ、これならやれそうだ」と思ったらしめたものです。
計画を作る前より、遥かに実現する感触があるということですから。
こうして作った計画を机に貼ったり、手帳に挟んだりして常に見るようにしている、というクライアントさんもいます。
特に見てないけど、改めて見るとそのとおりに動いてるというクライアントさんもいます。
作った計画表は、あなたのやりやすい形で保管しておいてください。
おわりに
私がコーチングの最初にやっている「計画を立てる」というセッションでやっていることについて紹介しました。
実際は、この前にクライアントさんのプロファイリングをしていて、どんなテーマを盛り込んだら効果的かといったことは私の方でも考えていて、提案することもあります。
そうしてクライアントさんと一緒に計画を立てて、コーチングセッションをスタートしていきます。
これまで何人ものクライアントさんと一緒に計画を立ててきましたが、そうして立てた計画を見た第一声が「これなら行ける気がする」というようなものです。
この「計画を立てる」というセッションがあるかないかで、クライアントさんの目の色が変わるんですよね。
あなたもぜひ、大雑把な、仮の計画でいいので、ひとまず作ってみてください。