手帳選びで大切なこと 自分の思考パターンをうまく外出しできているかが鍵

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これまで私は様々な手帳術、メモ術を試してきました。

手帳やメモ帳も色々使ってみました。

そうやって色々なものを試しながら、自分の手帳に対する考え方や、手帳の使い方というのを日々バージョンアップしています。

これはもう趣味の世界です (笑

そんな体験や、コーチとしての観点から、私は手帳というのをこういうふうに捉えている、ということについて書いてみます。

手帳

手帳術は自分の思考パターンを外出ししたもの

私は手帳術を、「思考パターンを外出ししたもの」と捉えています。

いい手帳術というのがあって、それを取り入れると生産性が上がったりすることはあります。

それは、生産性が高い人の思考パターンをなぞることで、実際に生産性が高まるからです。

多くの人は、これを期待して手帳を探しているのではないでしょうか。

思考パターンと一言で言ってますが、それは例えば

  • 時間の捉え方
  • タスクの考え方
  • 物事の解決の仕方
  • 考える順番
  • 頭の中の構造
  • 思考の枠、範囲
  • 興味があること
  • 記録しておきたいと思うこと
  • 記録しておくと効率がよいと思っていること
  • 記録しておくとエネルギーやモチベーションが高まること
  • 書くことで生産性が高まること

などなど、およそ私たちの脳内で日々黙々と巡っていることです。

1日1ページがいいのか、見開き1週間がいいのかといったレベルでさえ、私たちは時間の捉え方の違いから、片方はうまくいくけど、片方はうまくいかない、ということが起こります。

手帳のサイズだって、どのくらいのことを書き込むかとか、持ち運びはどうするかとか考えながら手に取りますよね。

コーチングは「生産性が高まる会話パターン」を適用することで効果が得られる

コーチングには「コーチングカンバセーション」という、「この順番にこんな内容で話していくと問題解決しやすい、行動を促しやすい」と効果が検証されている会話の流れというのがあります。

超大雑把に言うと、

  • 目標を明確にし
  • 現状を明確にし
  • どうやって目標にたどり着くか考える、試す

というようなことです。

その会話の流れに従ってクライアントさんと会話していくことで、問題解決や行動を促す、ということをやっています。

で、実際にクライアントさんは問題を解決したり、行動することで、やりたいことを実現したり、能力を高めたりしている、というのがコーチングでやっていることです。

うまくいく思考パターンを取り入れることでうまくいく確率を高める

「コーチングカンバセーション」と同じように、うまくいっている人の思考パターンを取り入れると、自分もうまくいく可能性が高まります

こういう観点で見ると、これほどまでに様々な手帳が市場に出てきているのは、世の中的にうまくいっている人の思考パターンを取り入れたいと思っている人が一定数いるからでしょう。

そして、思考パターンなんて十人十色なので、流行り廃りも含め、いろいろな著名人の手帳が出ては消えていきます。

「こっちの手帳を試してみて、ちょっと合わなかったからこっちの手帳にしよう」というのは、「この人の思考パターンは合わないから、別の人の思考パターンを試してみよう」と言っているわけです。

手帳ジプシーな方は、自分の思考パターンと合致する手帳を探し続けている、と言えそうです。

多分そういう人は、究極的には自分で作らないと納得することはないでしょうね。

自分の思考パターンに合致する手帳

自分の思考パターンに合致する手帳を見つけたときは、すこぶる思考が快適になります。

自分の思考パターンに合っているということは、考えていることをそのまま、その内容で、その順番でアウトプットするラインが用意されているようなもの。

流れるように考えていることがアウトプットできて、流れるように行動につながります。

私も過去に何度かそんなことを思う時期がありました。

合わない手帳もある

逆に自分には合わない手帳というのも存在します。

自分には合わない手帳 = 自分の思考パターンと合わない、と考えていいと思います。

手帳を選ぶことで生産性が高まることもあれば、低くなっちゃうこともあるのです。

何せ市販の手帳は誰か他の人の思考パターンを外出ししたものなので、自分と合わなければ躓いてばかりです。

例えば、普段から「何時に、どこで、何々をする」と考えている人にとって、「何々をする、どこで、何時に」という順番でものごとを考えさせられるのは非常にストレスが溜まります。

手帳というのは、例えばこんな風に、「書き出す順番」を少なからず強要する枠があったりします。

その手帳を考案した人にとっては、その「順番」が最もアウトプットし易いからです。

ただ、それが必ずしも自分にも合っているとは言えない、ということです。

フランクリン・プランナー「7つの習慣」という枠組み

7つの習慣で有名なフランクリン・プランナーなどはかなり思考の枠組みを作り込んでいます。

そのものずばり、「7つの習慣」という思考の枠組みにもとづいて作られているからです。

そのとおりに考えて行動できるようになれば、およそ効率がいいとされる思考パターンを手に入れることになります。

ただ、枠組みがしっかりしているからこそ、最初は受け入れにくかったりします。

というのも、フランクリン・プランナーを使うということは、そもそも思考パターンが違うものを取り入れようとしているということなので、なるべくして起こっていることです。

あなたも頭がいい人が何を考えているか知りたいと思い、どんな風にしているか聞いたけど、「それは自分には無理だな」と思った体験はありませんか?

要は、そういうことなんです (苦笑

この「効率がよい」とされている思考パターンを取り入れるために、フランクリン・プランナーという枠組みのある手帳を使って、何ヶ月もトレーニングして、「効率がよい」思考パターンを取り入れる、自分に馴染ませていく、ということをしているのです。

手帳を使い続けることで自ずとそれができる、というのがフランクリン・プランナーという手帳の大きな特徴だと私は思っています。

ちなみに、私の手帳術のベースはフランクリン・プランナーです。

それから自分なりに必要な機能を追加したり削除したりして今に至っています。

このように、私は様々な手帳術の「機能の追加や削除」をすることで「思考パターンの違い」を埋めています。

ほぼ日手帳「1日1ページ」「毎日1ページ」という枠組み

ほぼ日手帳などはフランクリン・プランナーに比べれば、厳密な枠組みを取っ払ったものと言えます。

ただ、これはこれで「1日1ページ」「毎日1ページ」という枠組みがあります。

どんなふうに使ってもいいのですが、手帳と向き合えば自ずと「1日1ページ」「毎日1ページ」という思考パターンを強要されることになります。

この思考パターンが合わない人は、数週間もすれば空白ページばかりになった手帳に嫌気がさしてきます。

すると手帳を開かなくなってしまいます。

「毎日1ページ」という単位で何かを書き記すという時間の捉え方が、その人には合ってないのです。

手帳が合わない = 思考パターンが合わない問題

こういう「思考パターンが合わない問題」はあらゆるところに見られます。

そんな中で受け入れられるものを取り入れ、受け入れ難いものを省いていくことで、自分のオリジナルの手帳術になっていきます。

そうなってくると、もはや市販の手帳では物足りなくなってしまいます。

なにせ、自分の思考パターンと同じものは、そうそう世の中にはないですからね。

ちょっと違うんだけどなーとか思いながら四苦八苦して既存の手帳に合わせようとしていないでしょうか。

これは、すごい人ではあるのだけれど、自分とは全く考え方が合わないで、何をするにもいちいち気になってしまう人のいいなりになろうとしているようなものです。うまくいきそうですか?

自分の思考パターンにあった手帳を探し続けるというのは、自分の考え方と全く同じ人を探しているのと同じようなものなので、そういうものはそうそうないのでしょうけどね。

だから、どの市販の手帳も、ちょっとずつ足りない、多い、合わない、帯に短し襷に長し、というのが普通だと、私は今では思っています。

思考パターンは実に簡単にうつろう

そして、人の思考パターンは環境などの影響でどんどん変わっていきます。

そのため、去年よかったものが今年もいいとは限りません

仕事が変わった、付き合う人が変わった、引っ越しした、転職した、起業した、結婚した、子供がうまれた、など、ちょっとしたことで意識すべきことはどんどん変わっていきますよね。

私は思考パターンが次々と変わっていくようで、「これは素晴らしい!」と思った手帳も、半年や1年もしたらどうも違う感じがしてきちゃうんです (苦笑

NLPやらコーチングやら、思考の枠組みそのものを学び続けているというのが大きく影響しています。

あと、東京と長野で2拠点生活しているとか、いくつかの事業を同時に進めているとか、おそらくマイノリティな環境を好んで進んでいることも影響していると思います。

そんなこともあって、どうもどの手帳も微妙に合わないジレンマがたまっていき・・・

結局、今では自分で自分用の手帳を作ってます。

もちろん、ちょくちょく変わる自分の思考パターンに合わせて、フォーマットもツールも変わっていっています。

そういえば、つい先月、全く新しいフォーマットに移行したばかりです (笑

これが手帳を自作する強みであり、楽しみでもありますね。

おわりに

私は手帳愛好者の一人として、手帳に対して日々こんなことを考えながら接しています。

手帳が店頭に並び始める時期にはウハウハしながら見に行き、手にとってパラパラとめくってみては、どれもこれもちょっと違うんだよなーと思って戻していきます (苦笑

今では新しい手帳を買うためというよりは、使えそうな思考パターンを仕入れに行っている、という感じです。

あ、このフォーマットもらい、とか、この考え方いいなー、とか、なるほどそういうことを記録するのもいいな、とか、そんなところを見ています。

毎年色々と新しいパターンが生まれているように見えますが、私としては本質的にはほとんど変わってないと感じています。

手帳を探し続けるのもいいですけど、自分の思考パターンを様々な方法でアウトプットするトレーニングをしたほうが早く理想の手帳にたどり着けるんじゃないかと最近は思います。

要はいっぱい試してみて、いっぱい書き出してみるってことです。

そして、最終的には自分のオリジナルの手帳術を作り上げ、その考え方に近い既存の手帳を採用し、ちょっとアレンジして使っていくというのがリーズナブルなやり方なのではないでしょうか。

もちろん全てイチから自作してもいいですしね。

私の手帳術もまだまだ完成を見ることはなさそうです。

これからもまたこんなことを考えながら手帳を進化させ続けるのでしょうね。

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