虫垂炎の手術で佐久医療センターに入院 腹腔鏡下手術で虫垂切除

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虫垂炎の手術で「佐久医療センター」に入院しています。

今回は手術入院。いよいよ虫垂を切除しました。

待機的虫垂切除 (interval appendectomy)

2月ごろに「急性虫垂炎」を発症しており、救急車で病院に運び込まれるなり即入院になりました。

そのときの様子はこちらの記事などを参考にしてください。

この2月の入院では、抗生剤を投与する治療で、痛みのもとになっている炎症を抑えるという、対処療法が行われました。

虫垂炎は、虫垂だけでなく、虫垂が接続されている大腸 (この辺を「盲腸」という)にも炎症が及ぶことがあるそうで、この炎症を抑えて、虫垂や大腸の状態がよくなってから手術した方が傷も小さくて済む、というようなことを言われました。

こういうのを「待機的虫垂切除 (interval appendectomy)」とかいうそうです。

この名称についてはググって調べました。

いったん痛みが治まってしまえば、あとは自分の都合に合わせて手術を行えばよいので、予定を調整し、Xデーをこの6月に定めました。

転院 浅草病院 → 佐久医療センター

入院したのが東京の浅草病院で、家族と離れていることもあって何かと苦労しました。

手術は自分の都合で予定を合わせてできるのであれば、あえてそちらで手術をすることもありませんよね。

そこで、自宅のある長野の方の病院に転院し、手術をすることにします。

病院は、私が住んでいる地域では一番先進的な治療をしているであろう佐久医療センターというところにしました。

ここは長女を出産したときにも使っていて、施設が新しくて何かと快適な病院なのです。

手術日を決め、入院期間を決める。事前に再検査も。

転院したこともあって、手術前になにかと再検査が必要だったり、手術内容の説明を聴くために家族同伴で行く必要があったりと、2度ほど外来することになりました。

手術は2018/6/7で予約。

前日から入院して、3~4日で退院できるだろうということだったので、土日も使えるこの日程にしました。

6/6 (水) 入院、6/10 (日)退院予定。

そう、実は今日退院予定だったのですが、午前8時時点の回診では様子見しましょうということになり、今日の退院は流れました、、、

手術前までの過ごし方

手術は6/7 (木) 9時開始ということで、その前日 6/6 (水)から入院したわけですが、その日は至って元気そのもので、なんで病院にいるの?という感じでした。

普通病棟がこれまた快適な環境だったので思わずパソコンを開いて作業してしまいました (笑

快適な病棟生活

WiFiも飛んでるし、景色もよいし、病室も十分広いし、設備も新しくてきれい。作業がはかどります。

そうそう。手術はおへそに穴を開けて行うということで、おへそを看護師さんに洗われました。

こんなところをこんなに丁寧に他人に洗われるなんて初体験です。

食事制限もあったけどゆるいもので、21時以降は何も食べちゃだめ、手術当日は7時以降水も飲んじゃだめという程度。

当日朝ものんびり過ごして、気楽なものでした。

全身麻酔を伴う手術のため、奥さんも待機指示があって、駆けつけてくれました。

それからいよいよ手術室に移動してくださいという指示があり、荷物を持って部屋を後にします (部屋はこの時点で一旦開放)。

この日、手術室まで手ぶらで元気に歩いて入っていった患者さんは、私が見る限り、私の他にいなかったです (笑

手術に挑む

オペ室ってこんな感じなんだーなんて思いながらも、周りを見て回るわけにもいかず、おとなしく手術台に横になります。

あの、ライト (ライトが円状にいっぱいついてる円形のやつ)とか本当にあるんだ~とか思いながら。

あれよあれよのうちに点滴を打ち込まれ、血圧計を巻きつけられ、麻酔がはじまり、、、

次に気がついたときは、「息ができない!呼吸できない!酸素!」という軽くパニクった感じでした。

それからちゃんと呼吸ができたら、ひと心地つきました。

意識はあるけど朦朧としている状態で、オペ室から運び出され、HCUという部屋に入れられます。

普通の病室よりサポートの手厚い部屋のようです。

奥さんは待合室でずっと待機していて、私が全身麻酔で寝ている間に手術の経過なども説明されたそうです。

取り出した虫垂の現物も見たとのこと。

私も見たかった!

割と炎症が広がっていたとのことで、虫垂だけでなく、大腸の一部も切除したとのことでした。

おかげで予定より手術は長くかかり、虫垂炎にしてはちょっと大掛かりなものになったそうです。

9時に手術開始して、12時半には奥さんが状況説明を受けたと言ってて、私の意識が戻ったのが13時半くらいでした。

虫垂切除は腹腔鏡下手術で

手術にもいくつかやり方があるみたいで、今回の虫垂切除術は、「腹腔鏡下手術」という方式でした。

おへそに穴を開けて、その中に機材やら突っ込んで手術をするものだそうです。

カメラで「中身」を確認しながら、遠隔操作できるピンセットやらハサミやらでちょいちょいやる感じでしょうか。

技術の進歩ってすごいですねぇ。

カメラやらの小型化がされたからこそできる術式なわけです。

通常の開腹手術に比べて傷口が小さく、術後の治りが早くてよいので、患者さんへの負担が少なくなるやり方とのこと。

虫垂炎の手術では割と一般的にやられるようになっているそうです。

なお、必要に応じてへその他にも小さい穴を開けるそうで、私の場合はおへそを入れて4ヶ所あけたとのこと。

完全にへその穴だけでやる「単孔式腹腔鏡下手術」というのもあるそうです。

手術痕がどんな感じになったか気になっちゃうひとはここをクリックしてください (そういうの見たら貧血起こす~という人のためにあえてこうしています)。

今回、切除したのが虫垂だけでなく、大腸の一部もあったため、切除した部位を体外に出すために、へその穴を指3本文くらい (余分に?)開ける必要があったそうです。

試しに、自分のおへそに、指3本おいてみてください。結構割いたなーって思っちゃいました (笑

腹腔鏡下手術ではじめても、症状がひどかったら開腹手術になることもあるみたいですが、そこまでひどいものでなかったのでよかったです。

ちなみに、診療明細書には「腹腔鏡下結腸切除術 (小範囲切除、結腸半側切除)」と書かれていました。

手術名からして、結腸を切除ということで、、、なんと!虫垂炎は昔は盲腸とか呼ばれていたというのに、今回切り取られたのは盲腸ですらなかったというので驚きです (笑

結腸と盲腸の違いはこの辺で見てください。

手術直後の過ごし方

手術後すぐは、おへそが痛くて仕方がなかったです。

ベッドから起き上がるのも大変で、リクライニング機能を駆使して、できるだけお腹に力を入れないで行動するようにしてました。

「中身」の方は腹の上から押さえられても違和感なし。きれいにできたってことでしょうか。

麻酔が切れてから4時間は起き上がれないため、トイレにも行けない状態。

まあ、起き上がるのが苦痛で仕方がないので、あえて行きたいものでもないし、もおよすこともなかったのでよかったです。

へそから下あたりがずっと変な感じで、おしっこに行きたいのかすらもよくわからない状態だったというのが正直なところです。

麻酔が切れて4時間以上経って、さすがにおしっこは出るかと尿瓶をいただきましたが、寝た状態でどうやったらおしっこができるのかわかりませんでした。

ちょうど子育てしていることもあって、こういう発見も面白いですね。

子どもは寝た状態で用を足していて、いつからかトイレでするようになります。

うちの息子は立ち歩くようになっても、いわゆる「立ちション」をどうやってやればいいかわからなかったんですよね。

私はその逆で、寝たままおしっこをどうやればいいかわからなかったのです。

そうは言ってもおしっこはした方がよいので、一念発起して、痛みを越えて立ち上がり、トイレに行ってきました。

点滴していると、あんまり水を飲んでなくてもおしっこは出るんですよ。

麻酔後すぐは内臓がうまく動いてなかったりすることもあり、水を飲んでも吐いちゃうそうで、3時間くらいはお水をもらえませんでした。

そして、こんなに痛いのにできるだけ立って歩いた方が経過も良くなるからどんどん歩けと言われ、頑張って1時間起きくらいにトイレに行きましたよ。

なお、この日は食事はなし。ずっと点滴。抗生物質やら痛み止めも点滴されました。

手術後の入院生活

手術当日はHCUという手厚い看護をしてくれる部屋にいましたが、翌日11時には普通病棟に移動になりました。

この日のお昼からご飯を食べてよしと診断され、出されたものは残さず食べましたよ。

術後2日目までは抗生物質の点滴もついてました。

ご飯を食べ始めてからも栄養の点滴がついてて、これいらないよね、とか言われて外されました。

あとは経過をみて退院に向かいます。

私が入院中に気になったのは、

  • 手術痕の痛み
  • お腹の張り

です。

手術痕の痛み

今回の手術ではおへそと、その上下と左の4ヶ所に穴が開けられたというのは前述しました。

おへそ以外の穴は正直全然気にならないのですが、おへそは痛いのなんのって。

おへその周りの皮が動いたら痛いので、すんごく苦労します。

寝るのも起きるのも一苦労。歩くのも一苦労。何をやっても激しく痛みます。

くしゃみや咳をしたらやばいです。

ジンジン、ジンジン、痛みが1分以上続きます、、、まじでつらかった。

喉がイガイガしてきて、これは咳が出ると思ったら、水を飲んだりうがいをしたり、なんとか咳をしないでやり過ごすよう必死になりました。

どうしても咳をすることを免れないときは、息を整え、覚悟を決めてやります。「ゴホ!アウチ!ゴホ!アウチ!」

そして、くしゃみは止めようがなくて「はくしょん!アウチ!」→悶絶するしかない、という状況。

手術後3日でまだ1回しかくしゃみをしてませんが、そうやって数えて覚えてしまっているくらい痛いってことです。

そんな風にして痛みと付き合いながら、処方された痛み止めを毎食後に飲んでいて、3日目にしてようやく安静にしていたら気にならないくらいの痛みになってきました。

この痛みは1週間~10日はあるとのことで、もうちょっと付き合うことになるようです、、、

なお、手術後3日目にして、看護師さんに「咳をするときは、おへそのあたりを押さえてやれば痛みが軽減される」というノウハウを教わりました。

・・・もっと早く教えてほしかったです・・・orz

お腹の張り

胃腸の手術をしたら、胃腸の動きが鈍るので、正常に動くようになるまで様子見になります。

これは虫垂炎ネタではよく聞く話です。

おならでたかとか、お通じ出たかとか、そういう話です。

排泄ができるようになって、ようやく通常の生活に戻れるのです。

さて、私はというと、おならもお通じも出ない状態で、出されるご飯をガツガツ食べていたら、お腹が張ってやばい感じになりました。

手術の翌日昼からご飯を食べていて、その翌日も出ないでいると、本当に苦しくなってきます。

一時はもう背中を丸めて前かがみに座っていられなくなっちゃって、ヒーヒー言ってました。

それからご飯は少し残したりもして。

ガスやお通じを出す方法としては、とにかく歩くことだと言われました。

佐久医療センターにはコンビニのファミマも入っているので、意味もなくその辺まで歩いてみたり、病棟内を散歩したりして、不審者よろしく歩き回ってみますが、なかなか来なかったです。

術後2日目、ようやくガスが出たときには、一気にお腹が楽になりました!

これならもっとガスが出て欲しいと期待するほどでしたが、よくよく考えるとおならなんて1時間おきにでるようなものじゃなかったですね (笑

ただ、ガスは出ても、お通じがこないことにはまだまだお腹の張りは治りません。

病棟内を散歩していてもつまらないので、3日目は意を決して外を散歩してみることにしました。

入院してから、はじめて外界に出ました。

佐久医療センターをお散歩

あと、ヨーグルトを飲んだりしてみました。

そうした努力の賜物か、3日目のお昼前に、ようやくお通じが出ました、、、

もう素晴らしくスッキリしました。

実はこのお通じが出ないというのを担当医師さんは懸念していて、入院を1日増やしてみるか、という話になっていたのです。

これで明日には退院できるかな、と言ったところ。

うんちをして喜ばれるのは赤ちゃんくらいだと思っていましたが、大人になっても特定の条件下であれば「よかったですね~」と喜んでもらえるということを知りました (笑

久しぶりのシャワーにさっぱり

手術の翌日はシャワーにも入れず、体を拭いて済ませました。

その翌日は体を拭いてくれるサービス?もなくて、シャワーに入っていいとかいう話はなくて、この梅雨時期では不快指数が高い感じです。

その翌日にもシャワーに入っていいとかいう話がなかったので、とうとうこちらからシャワーを浴びてもいいか聞いてみました。

すると、普通に入っていいと言われました。もしかしたら、前日から入ってもよかったんだけど誰も気にしてくれてなかったのかもしれません、、、

3日振りにシャワーを浴びたら、とてもさっぱりしました。

おわりに

私は今月が誕生月なので、まるっと38年間、一時も離れず一緒に過ごした虫垂とお別れすることになりました。

虫垂の切除手術と一口に言っても、1時間でサラッと終わるようなものもあれば、私のように大腸の一部まで取らなきゃいけないちょっとややこしい?ものもあるそうです。

場合によっては、大腸の付け根のあたりをバッサリやって、小腸と大腸をバイパスしなければならないほどのものもあったりするそうで、そこまで大変じゃなくてよかったなーとは思います。

おかげでへその穴も大きくなっちゃったし、お通じがなかなか来なかったから入院が伸びちゃったしと、得難い体験してますね。

明日には退院になるかなーと期待しながら、今日も残りの時間をゆったり過ごすことにします。

ただ、退院したからといっても、このお腹では満員電車とか痛すぎてまず乗れないなー、どうしたもんかなーと悩みつつ・・・

どうでもいいけど、おへそなどの手術痕に貼っている絆創膏?がそろそろかゆいです。

退院時には剥がしてくれるものなのでしょうか。

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