フリーランスになって感じる、自由という名の不自由

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2012/12/15に会社を退職してから、フリーランスになりました。

どこに住んで、何をしてもいい。

東京を脱出し、長野県に移住しました。

スキーインストラクターになったり、ブログを書いたり。

24時間365日締め切りなんてない。

なんでもやっていい。
なんでもできる。

そんなフリー (自由)です。

あなたは、耐えられますか?

3つの中から1つを選ぶ

コンサルタントの業界ではほぼ当たり前と聞いていますが、何か案を出すときには、3つの案を持っていくそうです。

1つはとんでもない案。
1つは通したい案。
1つは捨て案。

1つだともっと考えてこいと言われ、2つだとどっちつかずで決められず、3つならどれにしようかと選んでもらえるというのです。

こういうのは、いろんなところでやられていますね。

自動車を購入しようとしたことのある人なら分かると思いますが、自動車はたいてい、最低限のグレード、普通のグレード、最高級のグレードがあります。

一番売れるのは真ん中の、普通のグレードだそうです。
なので、自動車メーカは普通のグレードに一番利益率が高い装備を持ってくるそうです。

プレゼンの鉄則としては、3つの話に絞る、といったところでしょうか。

こんな風に、3択であれば、比較はしやすく、甲乙をつける難易度は低いです。

4択を超えると、途端に判断ができなくなる

これが4択以上になると、比較が難しくなり、決められないと言われています。

10個の選択肢の中から1つ選ぶのって、よっぽど価値観が確定してないと難しいですよね (^^;

たとえば、

  • 歴代のAKB48の中から最も可愛い子を1人だけ選ぶとしたら、誰がいいですか?
    他の子ではなく、その子を選んだ明確な理由を述べてください。
  • 歴代のAKB48の中から一緒に暮らしたい子を1人だけ選ぶとしたら、誰がいいですか?
    他の子ではなく、その子を選んだ明確な理由を述べてください。

といった質問は、非常に難しいと思います。

ちなみに、私はテレビを全く見ないこともあり、AKB48は誰ひとり分かりません・・・ (^^;

自由という名の不自由

冒頭で書きましたが、フリーランスということは、何をやってもいいです。
選択肢は無限大。

だから、いつ、何をやるかを考えるのって、実は無茶苦茶難しいことでもあります。

私が思うに、これまでの「世間で使いまわされている幸せ未来像」に乗っていれば、考えることははるかに少なかったです。

いい大学を出て、大手企業に勤め、そのうち結婚して、子どもができて、お家を買って、車を買って、会社の中で昇進していって、家族みんな幸せに過ごしましたとさ、というストーリー。

この範疇にいれば、やることは次々降ってきます。
そのとおりに生きていけば、「自分がどう生きていくか」なんてほとんど考える必要もないです。
日々の忙しさにかまけていれば、なんとか生きていけちゃいます。

私が会社員のころは、自由っていいなー、と言うひとはよく見かけましたが、自由になってみようといって行動をしている人とはほとんど会ったことがないです。

フリーランスになってからは、ようやく自由に生きることを本気で考えて、走り始めている人に会うことが増えました。

別に会社に行かなきゃいけないわけでもないし、男が稼がなきゃいけないわけでもないし、女が家にいなきゃいけないわけでもないです。

ただ、そこに制限をかけることで、ほとんど自動的に生きていけちゃうんです。

そうしていると「自分がどう生きていくか」という一番大切なお題に対して考える時間を後回しにしていくことができます。

少なくとも、私はそうだったんですよね。
だから、退職しました。

おかげで会社にいた頃より、多くのことを考えて、実行しています。
自分が動かないと、何も始まらないですからね。

そうしていると、「生きている」という感じがするようになってきました。

私は別に、みんな会社なんて辞めて起業すればいい、とは思っていません。
ただ、自分がどれだけ制限のある、不自由な中で生きているかは知っておいた方がいいと思います。

会社を辞めてみると、かなり制限があることに気づきます。

自由にやりたいことを考えてみよう!

面白い話を聞いたことがあります。

今日1日は、お金のことも考えず、自由にやりたいことをやっていいと言われたら、何をしますか?

多くの人は、ゆっくり休む、といったことを答えるそうです。

では、1週間自由だと言われたら?

多くの人は、旅行に行く、といったことを答えるそうです。

では、1ヶ月自由だと言われたら?

多くの人は、習い事を始めるといったことを答えるそうです。
能力向上を考え始めるんですね。

では、3ヶ月自由だと言われたら?

これも能力向上のために、何か始めるといったことを答えるそうです。
海外に語学留学に行くとか。

では、1年間自由だと言われたら?

・・・

10年間自由だと言われたら?

・・・

30年間自由だと言われたら?

・・・

だんだん、わけがわからなくなるのではないでしょうか (^_^;

私には3年先、5年先のビジョンはありますが、30年先は全くわかりません。

ただ、自由に、本当に自由に、やりたいことをやるっていうのは、30年間かけてやってみたいこと、というのに近い感じがします。

あなたには、30年間かけてでもやりたいことはありますか?

本当に自由に生きていくために

私は自由です。何をやってもいいです。
だからこそ、アイデンティティを大事にしています。

たとえば、「ブロガー」というのは私のアイデンティティです。

「スキーインストラクター」なんかもそうですね。

仕事とリンクするもの以外にも、「自由に生きる人」、「やりたいことを、やりたいようにやっていい人」といったアイデンティティを大事にしています。

自分の軸、価値観といってもいいでしょう。

そもそも、人にはそれくらいしかモノサシはないんです。

他人のモノサシで何かを考えることが、最も不自由だと思います。

なんでもやっていい不自由に比べても、はるかに不自由です。

本当に自由に生きているために、私は私らしくあることを大切にしています。
たくさんの不自由はありますが・・・そうすることで、私は少し、自由になりました。

これからもますます、自由に向かって活動していこう!

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