NLPアドバンスドセミナー「説得力と影響力の科学」に参加してきました。
講師は先週末も東京でお世話になったザビエル・ピルラ氏。
スペインで唯一のNLPマスタートレーナーであり、NLP創始者のリチャード・バンドラー博士からも絶大な信頼を得ていて、オススメのトレーナーとして推薦されています。
分析学的アプローチ
彼の講座のすごいところは、NLPが何をやっているのかということを分析して、解説していることです。
ああ、そういうことをしてるのか、とか、そういうことだったのか、というのがわかります。
NLPを学ぶときは、どうしてもテクニックの話になりがちなんですよね。
表象システムなんかもテクニックの話だし、各種ワークなんかもテクニックの話です。
それをやれば結果が得られる、というのは確かで、それだけで役に立つのですが、そこで何が起こっているのか?というのにザビエル氏はアプローチしています。
これは、テレビに例えるとこんな感じです。
テレビは電源を入れれば画面に何かが映るし、リモコンを操作すればチャンネルが変わります。
それだけ知ってれば十分ですよね。
そのとおり機能するし、それ以上考えることはありません。
では、「何故そうなるのか?」と問われるとどうでしょう。
テレビの画面に映像が映る仕組みなんてよくわかってませんよね。
知る必要もないです。リモコンを触れれば十分機能するので。
そこをあえて切り込んで、分析し、こうなっているんじゃないかとか、それがこういうところに影響し、そしてこういう結果が起こっているのではないか、という仮説を立てたり、モデルを作ったりしてみているのがザビエル氏です。
彼のセミナーでは、長年に渡ってNLP創立者のリチャード・バンドラー博士を観察し、NLPやリチャードを分析してきたザビエル氏なりの解を教えてくれます。
彼の話を聞いていると、我々がNLPの各コースで学ぶことは本当に表面的なものだったんだな、と私は思います。
普段何気なくやっていることの仕組みが見えてくるのは、すごく興味深いですね。
こういう活動をしているトレーナーのことを私は他に知りません (いるんでしょうけど)。
ラテンのエネルギーがモチベーションを掻き立てる
彼のラテンのノリが私にはとても好感的で、私自身が講師をしていることもあって、学ぶところがたくさんあります。
さすがに企業研修であそこまでやると引かれるかもなーと思うところもありますが、積極的に採用したいところも多々あります。
このセミナーは、言うなればキャンプファイヤーみたいな感じです。
ザビエル氏という炎をみんなで囲んで、燃え盛る炎をジッと静かに見つめてみたり、談笑してみたり、時には輪になって踊ってみたりするような・・・そんなセミナーです。
やっている内容はかなり高度だし、英語と日本語の逐次通訳だし、たまにはワークもやるしと、もう脳みそパンパンになって、でも面白いからもっと聞いていたいんだけど、でもどこかそろそろ終わってほしいとか密かに思いながら3日間を過ごしました (笑
またやってほしいですねぇ。
できれば今回と東京でやった内容のビデオとか配信して欲しいです。
何回も聞きたい。
おわりに
前の週に2日間、そしてこのセミナーが3日間の都合5日間、スペイン人のNLPマスタートレーナー、ザビエル氏のセミナーに参加してきました。
こんなにNLPやその創始者のやっていることを分析し、何が起きているかを解説できる人は世界でも本当に稀なんでしょうね。
彼は土木工学のエンジニアとのことで、そういう観点からNLPに切り込んでいるのが面白いです。
何なら1週間ずっと聞いてたいような気もするし、それはそれで大変そうな気もします。
またザビエルが来日したときは、会ってお話しを聞きたいです。
楽しいセミナーでした!