私が「マネーボール」から学んだこと

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もうだいぶ前の映画ですが、ブラピ主演の「マネーボール」が大好きです。

もう何回観たかわかりません。

ついでに本 (原作)も買っちゃって、2、3回読みましたね。

MONEY BALL

いくつか好きなシーンがあるんですが、私はこのシーンが1番ガツンと来ます。

ちょっとだけ解説

主役のブラピはビリー・ビーンという、オークランド・アスレチックスのGM (ジェネラル マネージャ)です。

メジャーリーグは、チームのオーナーがGMを雇います。
GMは選手のトレードの裁量を持っています。
監督はその選手を使ってチーム編成しゲームを行います。

こんな感じで、職務がきれいに分かれているんですね。
日本の野球界はその辺がごっちゃになっているようです。

そんなわけで、ビリーは「こいつがいいな」と思った選手をトレードする権限はありますが、試合に出すかどうかは監督が決めるので、思ったようにはチーム作りができないのです。

ビリーは相棒 (映画ではピーター・ブランド、原作ではポール・デポデスタ)と組んで、これまでの野球界の常識を覆し、全く新しい理論でチームを作ろうとしていたので、周りからは猛反発を受けています。

新しい理論ではハッテバーグという選手を使うと勝率が上がるという結論がでているのですが、監督はそんな理論を信じられないので、自分がいいと思ったペーニャという選手を使い続けています。

ビリーは監督に、ハッテバーグを使うよう何回も何回も言っているのに、聞かないので、とうとうペーニャをトレードに出しちゃいます。

そんなシーンです。

ペーニャをトレード!?

ビリーが相棒のピーターを呼んで執務室に座らせておきながら、唐突にある球団と電話を始めます。

その電話では、監督がお気に入りのペーニャをトレードに出すという話をしました。

ビリー
「ペーニャも放出だ」

ピーター
「やめるべきです。絶対よくない」

ビリー
「今夜はハッテで行く」

ピーター
「ビリー落ち着いて。よく考えて。頭にきて決めてはダメだ」

ビリー
「何が悪い?」

ピーター
「人に説明できない」

ビリー
「それが何だ?」

ピーター
「感情で決めてはダメだ」

ビリーは中身から改造すると息巻いてます。

ペーニャはこの時点で、新人賞をとれるし、オールスターにも出場すると言われているほど、野球界では高評価の選手なんですよね。

そんな選手をいきなりトレードするというのだから、そりゃ目が白黒しちゃいますよね (^^;

ピーター
「ペーニャはオールスターに出る。それを放出してハッテバーグがダメだったら、それこそ間違いなくクビになる。本当だ」

ビリー
「その通り。きっとクビになる。そのとき俺は高卒の44歳で大学に行かせたい娘もいる。

君は25歳 イエール大学卒。立派な職歴もある。

だが何が大切だ?

大切なのは、本気でこれを信じているかだ」

ピーター
「信じてる」

ビリー
「誰に説明が必要だ?誰にも 必要ない。結果はともかく 俺はやる。ハッテバーグとペーニャ、どっちが勝てる?」

ピーター
「確率は近い・・・理論的にはハッテバーグ」

ビリー
「なら問題ない」

ということで、ペーニャを放出してしまいます。
あとジェレミー・ジオンビという、これも今のチームで必要とされている選手も放出します。

誰に説明が必要だ?

最初、ピーターは「頭にきて決めちゃダメ。なぜなら人に説明できないから」と忠言しています。

そこをビリーは「本気でこれを信じているなら、誰に説明する必要があるんだ?」と切り返します。

このやり取りが、私にガツン!と響きました。

退職する前に、何度もこのシーンを見ています。

退職してちゃんとやっていけるのか。
本当にこれでいいのか。
自分のやりたいことを追うなんて、気は確かか。

などなど、本気で迷っていたんです。

やりたいことがあるなんて言っても、どうやってそれで暮らしていくのか、誰にも説明できなかったです。
今でもできません。

やりたいことをやって生きていくなんてことは、私にとって、とてつもない挑戦です。

世間的にはそんなのうまくいかないだろう、と思われていることでしょう。
私だって、会社員やって暮らしていくことの方が想像つきます。

そんなときに、自分が信じていることをやっていくという気持ちが揺れる度に、このシーンに勇気をもらいました。

今は、やろうと思っていることがあるんだけど、なんだか始められないときに観ています。

自分を信じて前に進むこと。
その背中を押してくれる作品です。

まだ観てない人、久しぶりに観たくなった人は、是非観てみてくださいね! (^o^)ノ

こちらの記事でも「マネーボール」のことを扱っています。
・本「マネーボール」が面白い!
・KKD vs ANALYSIS

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