昨日 (2013/2/27)は、ブログ「No Second Life」を主宰するアルファブロガー立花 岳志さんのトークイベント「ID」に参加してきました。
今回のゲストは慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパスで教鞭をとっていらっしゃるジョン キム先生でした。
前回の安藤美冬さんもとても魅力的な方でしたが、ジョン キム先生もこれまた魅力的な方でした。
とても丁寧な物腰でお話される方で、心暖かく、感情豊か、それでいてロジカルに分析されている方、という印象です。
私が人と関わるとき、無意識に感じていることがあります。
それは、その人に一貫性があるか、です。
思っていることとやっていることが一致しているか。
ここを、無意識に捉えています。
キム先生といい、安藤美冬さんといい、立花さんが人選した人はこの自己一致が進んでいますね。
こういう人のお話を聞いていると、とても心地いいです。
頭でっかちで知識だけ知っている人の話は胡散臭いですが、体験というバックグラウンドに基づいたお話にはとても価値を感じます。
トークライブの流れ
前回の美冬さんのときは、それぞれの自己紹介の後、お互いに質問し合うような形式でした。
今回は自己紹介もなく、いきなりトークが始まりましたね。
立花さんの質問にキム先生が答えながら、お互いにそのトークの時々で感じたことを話し合いました。
質問し合うというよりは、お二人でどこかに向かって、一緒に話を発展させて行っているような、そんな感じでした。
行き着いたところは「自立して生きていくこと」だったと私は受け取りました。
「自立していること」を強く感じたトークライブ
トークライブの中で私が捉えたキーワードがいくつかあります。
自立、自己責任、価値観、選択、主体性、当事者、優先順位、といったキーワードが頭に残っています。
これらは総じて、「自立していること」に基づいていると感じました。
まさに私が今、追い求めているテーマであり、共感が持てるお話が沢山ありました。
逆に、自立していない人は、誰かに依存しています。
依存している人は、「あなた」というパラダイムで生きている
依存している人は、「あなた」というパラダイムで生きていると、「7つの習慣」では取り扱われています。
依存している人は、他人に責任を押し付けているので、他人が何かしてくれるから、してくれないから、うまくいかないと訴えかけます。
「あなた」が○○してくれないから、私は○○できない。
「あなた」が○○したから、私はこんなになってしまった。
「あなた」が○○してくれたら、私は幸せになれるのに。
といった感じです。
iPhoneやAndroidのアプリのレビューや、Amazonのレビューを見ていると、よくこういうことを言っている人がいる感じがします。
こういうメンタリティだと、何でも人のせいにしてしまい、自分で解決しようとしません。
それでは、そのアプリを使ってみようとしたのは誰の選択でしょうか?
自立している人は、自分の選択に対して自分で責任を持ちます。
そのアプリを選択したのは自分だから、自分に見る目が無かったということで終わっていきます。
よりいいアプリになって欲しいと思えば、不具合や残念に思ったこと、あるいは希望を伝えようとすることでしょう。
それだけです。
アプリを作った人に対しては、特に避難も批判もしません。
自立して生きて行くこと
すべての選択は自己責任で。
自分の価値観を大切にして、絶対譲れないところは譲らずに。
人生の重大な選択を誰かに任せていると、いつまでも人のせいにしてしまいます。
その方が楽かもしれませんが、苦痛は残ります。
「あのときお前がそういったから」なんて言いたくなります。
大人になるということは、人生の重大な選択を、自分でする、ということではないでしょうか。
そうすれば、誰もうらみっこなしです。
結果に対しても自分で責任をとるだけ。
当事者意識をもって主体的に行動しますし、何より自分の価値観の中で優先順位の高いことをやるわけですから、最初はつまずくことがあるかもしれませんが、必ず最後にはうまくいきます。
「正解」は選択するものではなく、自分で構築して行くものになります。
しかもその「正解」は自分の価値観での「正解」でいいのです。
他の誰かにそんなのは「間違い」だと言われようと、自分が最善を尽くして行動しているなら、誰が何と言おうと「正解」なのです。
キム先生は、こういった、自立したメンタリティで生きているいくことを強く意識されていると感じました。
「本」に対するお二人の想い
お二人とも書籍を出版されており、本に対する想いもお話されていました。
キム先生は、「本 = 自分の魂」だそうです。
書いたことには責任を持っているので、読者がお金や時間を投資して読んでくれている中で、そういったリソースを浪費していないか、ということが気になるとのこと。
できるだけ、時代に寄らない、永続する本質的なことを書いて行きたい。
そういう意志を感じました。
立花さんにとって、そういった本を読んで書く書評は、著者へのラブレターだと思っているそうです。
そして、書評を通じて、多くの人に書籍の内容を伝えることは、自分のミッションだと思っている、とのことです。
もう少し広げていうと、本だったり、人だったり、何かと人とつなげることがミッションだと感じているようです。
このIDというイベントをひとつとっても、そのミッションからくる行動だと思えます。
書きたいことが止まらない!
今回のIDに参加したことも、とても実りあるものになりました。
ほんと、書きたいことが止まらないくらいです (^^;
それだけ、いい時間を過ごせたってことですね。
最後に、キム先生が今後のお話をされていました。
その内容は、今回お会いしなければ、永遠に会えなかったかも、というくらい衝撃的なことでした。
数分でも直接お話できたことが、今後の糧になります。
自分にとって、価値の高い人生を歩んで行きたいですね。
いい時間をありがとうございました!